「5G/ローカル5G」丸分かり 比較、事例、解説記事を紹介

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、5G/ローカル5Gに関する事例、比較、解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

5Gとは何か?

 「5G」(第5世代移動通信システム)は「4G」(第4世代移動通信システム)以前の無線規格と比較して、無線通信の速度を大幅に向上させると同時に、遅延を低減するように設計された。(続きはページの末尾にあります)

5G/ローカル5G関連の比較

「プライベート5G」で「Wi-Fi」は消えてしまうのか?

自組織専用の5Gを利用できる「プライベート5G」。そのネットワークさえあれば、無線LANは不要なのか。無線LANの業界団体が、この疑問に答える調査結果を発表した。

(2023/7/18)

「6G」への期待値は“高速さ”ではなかった 過去のモバイル通信との大きな違い

商用化に向けた準備が進む「6G」の実際の活用開始は数年後になる可能性が出てきた。6Gサービスを成功させるには、早い段階で知恵を絞らなければならない。そのポイントは何なのか。

(2023/5/24)

「5G」と「無線LAN」のニッチ分野比較 “使い捨て”が得意なのは?

同じような用途に「5G」と「無線LAN」を使うことができるので、2つは競合する技術としてくくられることがある。ただしより細かく見れば違いが出る。判断のポイントは。

(2022/3/1)

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5G/ローカル5G関連の事例

“基地局を設置しにくいロンドン”で快適通信を可能にするすごい技術とは

BT傘下の通信事業者はロンドンなど英国各地で「スモールセル」の活用を進めている。スモールセルはなぜ、土地が狭い英国の都市に最適な通信技術だと考えられるのか。

(2024/11/22)

米バージニア港が無線LANではなく「プライベート5G」を選んだ理由

バージニア港のノーフォーク国際ターミナル(NIT)は、港湾設備の運用効率改善を目指してプライベート5Gのネットワークを構築する。NITの拡張計画において5Gが果たす役割は。

(2024/3/4)

テキサスの名門大学が「プライベート5G」を導入した納得の理由

大学や研究機関はネットワークにも厳しい要件を求める。そうした中、テキサスA&M大学がプライベート5Gをキャンパスや研究拠点に導入した。同大学が導入したプライベート5Gの構成や導入の背景を説明する。

(2023/11/7)

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5G/ローカル5G関連の製品解説

P RDX時代のIoTに起きている課題 スマホとエッジデバイスの新たな役割とは

小さな存在だが、ビジネスにおいて重要な役割を果たすのがIoTだ。だが、「スマホの大型化」「エッジで扱うデータ種類の増加」という変化によってIoT活用企業に新たな課題が生まれている。解決する方法にはどんなものがあるのか。

(2025/1/7)

P R有線LAN/Wi-Fi/ローカル5Gを比較、工場現場で今必要なネットワークとは?

モノづくりの現場では今、省力化や、技術と技能の平準化を実現すべく、デジタル化が推進されている。その上では、OTシステムとITシステムの連携/統合が重要で、ローカルネットワークの選び方がポイントとなる。その最適な方法を探った。

(2024/9/19)

NTTドコモ×NECが「Open RAN」で切り開く“通信の未来”とは

5Gインフラの仕様として「Open RAN」が支持を集めつつある。NTTドコモとNECはOpen RANの仕様に基づいた製品や付随するサービスを提供する新会社を設立した。その狙いとは。

(2024/9/5)

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5G/ローカル5G関連の技術解説

5Gや6Gの新基盤「クラウドRAN」でモバイル通信はどう変わる?

通信事業者がネットワークインフラのクラウド化を進めている。その一例が「クラウドRAN」だ。クラウドRANとはどのようなものか。メリットや導入例を解説する。

(2025/2/7)

NTTが世界初「455Tbps」の伝送システムを構築 IOWN、6G時代のインフラに

NTTは風雨などによって影響を受けやすい屋外でも、安定して既存の光伝送システムの50倍以上の伝送容量を実現した。どのような技術が使われているのか。

(2025/1/30)

「6G」の根幹技術になるか? NTTドコモ、AIで通信速度を大幅改善

6Gの実用化に向けてさまざまな企業が研究開発を進めている。NTTドコモもその一社だ。同社はスループット(データ転送速度)を改善する技術の実証実験を実施した。

(2025/1/16)

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5G/ローカル5G関連の運用&Tips

AIスマホ「Galaxy S24」は過去のAndroid端末とは“あれ”が違う

Samsungのスマートフォン新シリーズ「Galaxy S24」の特徴の一つは、端末にAI機能を組み込んでいることだ。スマートフォンの利用はどう変わるのか。

(2024/3/23)

Androidスマホ「Galaxy」が予感させる“AIスマホ時代の始まり”

Samsungが発表したスマートフォン新シリーズ「Galaxy S24」について、業界のアナリストは「AI技術への注目度を高める存在」という見方をしている。それはなぜなのか。同シリーズの特徴と共に解説する。

(2024/3/16)

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5Gはどのような技術か 4Gとの違いは?

 5Gは、携帯電話やIoT(モノのインターネット)デバイスの通信、プライベートネットワークなどへの利用に適している。携帯電話会社は、4Gの後継として5Gの提供を開始した。

 5Gのダウンロード速度は、最高で20Gbpsに達する。通信速度は有線ネットワークの速度を上回ることもあり、遅延は5ミリ秒以下に抑えられる。そのためリアルタイムのデータ転送が必要なアプリケーションに役立つ。

5Gの動作原理

 通信方式として5Gは「5G New Radio」(5G NR)を採用している。5Gは、4Gも採用している無線アクセス技術である「直交周波数分割多重」(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を使用している。OFDMは、データを複数の搬送波(サブキャリア)に分割して伝送する技術だ。LTE(Long Term Evolution)を含む4Gは、5Gの基となっている。

 5Gネットワークには、無線信号を送受信するための基地局が含まれる。5Gの信号は、電灯や建物の屋根などの場所に配置された幾つものスモールセル(小型の基地局)を通じて伝送されることがある。5Gが高速データを伝送するために利用する「ミリ波」と呼ばれる28GHzの周波数帯は天候や物理的な障害からの干渉を受けやすいため、狭い範囲に複数のスモールセルを設置する必要がある。

 ミリ波の通信範囲が限定される問題を解決するためのさまざまな手法が研究されている。一つは人口密集地の各地区の周りに複数のノードを配置することだ。ミリ波の広がりづらさを解消するためのもう一つの方法は、「Sub-6」と呼ばれる6GHzより低い周波数帯と組み合わせて使用することだ。

 5Gで利用する周波数帯は高周波数帯のミリ波と、低周波数帯または中周波数帯のSub-6に分かれている。一般的にはミリ波が最も高速になるが、Sub-6であってもLTEより速くなると見込める。Sub-6は通信速度がミリ波に劣るが、ミリ波よりも長距離に到達できる。ミリ波は人口密集地域を中心に採用が進み、Sub-6は人口密度の低い地域で広く採用されやすい。

5Gの通信速度

 5Gの各周波数帯の通信速度は、基地局との距離や、ネットワークのトラフィック量などの要因に左右される。5Gネットワークは現時点で幅広いユーザーに利用されている。しかし当初ユーザーが期待していたような4Gの完全な代替手段にはなっていない。特定の人口密集地域では高周波数帯が利用可能なため、高速な無線ネットワークが利用できる場合があるが、たいていのエンドユーザーが利用するのは中周波数帯の5Gネットワークだ。たとえミリ波が利用できる場合でも、信号が建物の壁を通過する場合は通信速度が低下するので、ユーザーによっては4Gネットワークと比較してわずかにしか速度の向上効果を感じないだろう。

主な5Gサービスの種類

 通信事業者は、主に以下の2種類の5Gサービスを開発し、提供している。

  • 5Gセルラーサービス

 ユーザーは通信事業者が提供するセルラー方式の5Gネットワークを使い、無線通信ができる。

  • プライベート5G

 組織が専用の5Gネットワークを利用できるサービスだ。プライベート5Gはセルラーサービスの5Gネットワークと同じように機能するが、ネットワークの所有者がユーザーを制限できる点が異なる。

  • 固定無線アクセス(FWA)

 家庭や企業に対して、有線接続を無線通信によって代替してインターネットアクセスを提供するサービスだ。この方法により、通信事業者は各ユーザーが所有する建物に光ファイバーを敷設する必要がなくなる。