【Q&A】VMwareの仮想マシンに名前を付けるコツAsk The Expert

質問:わたしの会社では、VM(仮想マシン)の命名、配置、管理全般が非常に混乱しています。VMwareを使っている場合、VMの文書化はどのように行えばよいのでしょうか。VMとその状態、配置を特定するための良いツールや、標準的な手法、方策があったら紹介してください。

2007年06月27日 05時00分 公開
[Andrew Kutz,TechTarget]

 VMwareのどの仮想化ソリューション(Workstationなのか、ServerあるいはESX Serverなのか)を使っているかが分からないと、この質問に答えるのは難しい。だが、使っている仮想化プラットフォームのタイプにかかわらず、VMの監視や管理の負担を軽減できる基本的なコツがある。

1. VMに名前を付けるときは常に完全修飾ドメイン名(FQDN)を使う

 どのシステムも、FQDNは必ず組織内で一意のはずなので、この既存の枠組みを利用するとよい。例えば、VMには「lucy」ではなく「lucy.lostcreations.local」という名前を付ける。そうすれば、異なるDNSドメインを担当する管理者が、後で「lucy」という名前を使おうとしたとしても、「lucy.anotherdnsdomain.local」といった名前を付けることになる。

2. VMに「lucy」や「lucy.lostcreations.local」といった名前を付けない

 紛らわしいかもしれないが、後者の名前は、上の項目の趣旨にはかなっているものの、この項目の趣旨からすると、不適切ということになる。わたしもシステムに気の利いた名前を付けたいのはやまやまだが、長い目で見ると、VM(と物理マシン)には、サーバの用途を表す説明的な名前を付ける方が、自分と組織の役に立つ。例えば、Webサーバファームを構成するサーバの名前は、「www01.lostcreations.local」「www02.lostcreations.local」「www03.lostcreations.local」とする。

3. ホストサーバとその上のVMの監視と管理にVirtualCenter 2.0.1を利用する

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

譁ー逹€繝帙Ρ繧、繝医�繝シ繝代�

事例 ニュータニックス・ジャパン合同会社

AIを活用した研究を支えるインフラを低コストで整備、キャンベラ大学の実現方法

AIや機械学習を基盤とするシステムを活用した、高度な研究を支えるインフラ整備が必要となったキャンベラ大学。だが負担が増大していたIT部門は、効率的な対応を行うことが難しかった。こうした中、同大学が採用したアプローチとは?

製品資料 株式会社シーイーシー

VMware製品のライセンス変更を契機に策定する、企業ITインフラの新戦略

VMware製品の永続ライセンスが廃止され、新ライセンスモデルが導入されたことで、多くの企業はITインフラ戦略の再検討を迫られている。本資料では、3つの選択肢のメリットとデメリットを整理し、最適な判断を下すための方法を紹介する。

製品資料 株式会社シーイーシー

vSphere環境からの移行術、AzureとNutanixによる柔軟なインフラ基盤構築を紹介

VMwareの体制変更を機に、IT基盤のクラウド移行を検討する組織が増えつつある。そこでMicrosoft AzureとNutanixを活用した柔軟なインフラ基盤の構築方法や、実際の成功事例を解説。VMwareからの移行を検討中の担当者はぜひ確認してほしい。

技術文書・技術解説 ニュータニックス・ジャパン合同会社

ベンダーロックインを伴わずに、優れた仮想化テクノロジーへ移行する方法とは

仮想化環境の移行は、チームがどれだけ高いスキルを有していても困難を伴う。「今の環境と同じ機能を利用できるか」などのチェック事項も多い。そこで、ベンダーロックインを伴わずに、優れた仮想化テクノロジーへ移行する方法を紹介する。

製品資料 ニュータニックス・ジャパン合同会社

VMwareによる仮想化環境からの移行を簡素化する方法とは?

IT環境の多様化・複雑化に、VMware買収の話が加わって、組織のIT担当者の悩みは増える一方だ。このような状況において、管理運用の簡素化とリスクの軽減をどのように実現すればよいだろうか。

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...