ネットワークの複雑化に伴い、ファイアウォールのルールにもかなりの調整が必要になっている。ルールを適切に管理するための手段と技術を紹介する。
会社のファイアウォールのルールを変更したせいで、ネットワークの防御に抜け穴ができてしまったのではないかと怪しんでいるネットワーク管理者は、どれくらいいるだろうか。
現代のネットワークは複雑になり、周辺環境やアプリケーション、ユーザーの全体像を常に把握しておくことが難しくなった。IT担当者が変わったり新しいアプリケーションが加わったり、ユーザーが入れ替わったり職務の変更があったりといった変更に伴って、ファイアウォールのルールにかなりの調整が必要になることもあり、パーミッションにも混乱が生じやすい。本稿ではファイアウォールのルール変更を適切に行うための手段と技術を紹介する。
まず初めに、わたしが考えるファイアウォールのルール管理に対する最善のアプローチは、以下の3点が鍵となる。
ファイアウォールのマニュアルは難解になりがちだが、覚えておくべき要点は、フィルタが例えば「ポート80をブロックする」といった特定の値についての動作を定めるものであるのに対し、ルールは「もしポートが80ならば拒否する」といった条件文を適用するものであるということだ。ファイアウォールをどう設定するかは、その組織のセキュリティポリシーで確立されたビジネスルールに直接起因するものでなければならない。ファイアウォール設定のアプローチがこの指針に沿うことを目標にすれば、ルールとフィルタはおのずと決まってくる。
フィルタとルールを組み合わせる最善の方法は、まず基本的な「拒否」フィルタを作成し、その後、特定のケースを処理するためのフィルタやルールを作成することだ。例えば「全ポートをブロックし、ポート80を許可する」といった具合になる。このファイアウォールのルール管理のアプローチでは、必ずしもルールの重複を避けられるとは限らないが、「許可」のルールの優先度を常に「拒否」フィルタよりも低く設定しておけば、ルールセット全体としてのセキュリティは高まる。
【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...
「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...
「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...