作業内容に応じて、ボトムアップ方式でテストケースの作成時間を見積もる方法を紹介する。
質問:Webベースアプリケーションのテストケースを準備するのに必要な時間を見積もるにはどうすればいいのですか?
わたしの場合は通常、予備的なテストを行うため、テストケースの準備ではセットアップ作業が大半を占める。これは、テストの設計と実施に向けた準備作業だ。予備テストを行わない場合でもセットアップ作業は必要だが、そのほかにもテストの設計やドキュメンテーションに関連した作業が伴う。
わたしの場合、プロジェクトの準備では次のような作業を行う。
Webベースのアプリケーションの場合も実施する作業は同じだが、機能テストだけでなく、パフォーマンス、セキュリティ、拡張性、多言語対応といった部分にどの程度フォーカスすべきかという点にも注意を払うようにしている。具体的には、製品とビジネスの両方の観点から、これらの品質基準のさまざまな側面に注目することによって検証部分に対する理解を深めるとともに、バランスを図るのだ。また、選択した実装方法に伴う技術的リスクに関する理解を深めるために、開発目標の技術と構成に関する詳細の把握に努めるようにしている。例えば、選択したプラットフォームあるいは技術に共通するバグについて調査することもある。
プロセスの観点から見れば、Webアプリケーションでも大きな違いはない。設計と実装の段階ではツールや具体的な手法が異なるかもしれないが、こういった違いの大部分は、どの品質を重視し、どの技術を選ぶのかといったことに起因する。
作業の見積もりに際しては、上で述べた準備作業のそれぞれに注目し、優先すべき作業と、その準備に費やすことができる時間との間のバランスを図る。これは、最初に時間枠を設定する作業もあれば(調査など)、作業内容に応じてボトムアップ方式で見積もりを行う作業もある(負荷テスト用のテストデータの作成など)ことを意味する。ボトムアップ方式で見積もりを行う場合、わたしは作業の成果物に主眼を置くようにしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネスに生成AIを利用するのが当たり前になりつつある中、ローコード開発への活用を模索している組織も少なくない。開発者不足の解消や開発コストの削減など、さまざまな問題を解消するために、生成AIをどう活用すればよいのか。
システム開発を任されても、「何から始めたらよいのか分からない」という担当者は多いだろう。そこで本資料では、システム開発の流れや専門用語といった基礎知識を分かりやすく解説するとともに、システム開発の4つの手法を紹介する。
システムの不具合によるさまざまなリスクを回避するには網羅的なテストを行う必要があるが、自社で行うのは難しい。そこで活用したいのが外部のテスト専門会社だ。本資料ではテスト専門会社を活用するメリットや具体的な流れを解説する。
レガシーシステムからの脱却が叫ばれる中、「ERP×ノーコードツール」のアプローチで基幹システムの刷新に取り組む企業が増加している。その推進に当たっては、「Fit to Company Standard」の概念を頭に入れておくことが必要になる。
迅速なサービスの提供を実現する手段として、「ローコード開発×内製化」が注目されている。エンジニア不足の中でも、非IT部門が開発を担える点がその理由の1つだが、全てが順調に進むわけではない。失敗事例から得た2つの教訓を紹介する。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...