キヤノンITS、Windows 7に対応したPC認証・暗号化ツール「CompuSec」の新版を発表NEWS

キヤノンITSはモバイルPCやデスクトップPCを対象にしたセキュリティ製品の最新版を発表した。Windows 7に対応し、パッケージ/ライセンス/ダウンロードという3つの提供方法を用意。

2010年04月09日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 キヤノンITソリューションズは4月8日、PCの盗難や紛失時の情報漏えいを防止する、認証暗号化セキュリティツール「CompuSec」の最新版(Ver.5.2およびPro Ver.4.30)を発表した。4月23日より提供を開始する。

 CompuSecは、モバイルPCやデスクトップPCを対象にしたセキュリティ製品。OS起動前のプリブート認証とOSを含むHDDの暗号化のほか、USBメモリなど外部記憶装置の暗号化機能を標準搭載している。

 ラインアップは、標準機能のほかにソフトウェア認証と暗号化機能を搭載した「CompuSec SW」と、デバイス認証と暗号化機能を搭載した「CompuSec Pro」の2種類。最新版ではいずれもWindows 7に対応した。

 OS起動前の認証では、CompuSec SWはBIOS(Basic I/O System)とOSの間でユーザーIDとパスワードによる認証を、CompuSec ProはPKI技術を利用した認証デバイス(USBトークン、スマートカード)とパスワードによる認証を行う。HDD自体を暗号化するため、認証を通過しない限りOSは起動できない状態とする。

 Windows起動時には、シングルサインオン機能により、OS起動前に求められるCompuSecの認証だけでドメイン接続までを自動で行えるようにした。OSログオン時のユーザーIDやドメイン名・パスワードについては、CompuSec SWはHDD内に、CompuSec Proは認証デバイス内に格納する。

 HDDの暗号化は、AES(Advanced Encryption Standard:米国の暗号化規格) 256ビットのアルゴリズムを用いてOSごと暗号化する。PC使用中は、OSとBIOSの間に常駐する透過暗号化ドライバが暗号化・復号するため、ユーザーは暗号化を意識せずに作業ができるという。さらに同社では、モバイルPCユーザー向けに休止状態時の暗号化にも対応するとしている。

 USBメモリ/USB接続のHDD/FD/各種メモリカードなどの外部記憶装置については、ドラッグ・アンド・ドロップするだけで暗号化が可能。そのほかCompuSecは、256ビットAES で暗号化された仮想ドライブを作成できる「DriveCrypt」を搭載。作成された仮想ドライブは、マウント・アンマウント操作が自由にでき、ファイルサーバなどに自分だけが閲覧可能な機密データをバックアップするなどの利用ができる。

 CompuSec SWおよびCompuSec Proの製品価格は以下の通り。ライセンス製品については、1ライセンス当たりの価格とする。

製品名 希望小売価格 年間使用料(次年度以降)
CompuSec SW Ver.5.2 パッケージ版 1万2800円  
CompuSec SW Ver.5.2 ダウンロード版 7800円  
CompuSec SW Ver.5.2 ライセンス版 9000〜1万2500円 1350〜1875円
CompuSec Pro Ver.4.30 パッケージ版 1万9800円  
CompuSec Pro Ver.4.30 ライセンス版 1万5000〜1万9500円 2250〜2925円

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