ソニックウォール、2700種類以上のアプリケーションに対応したセキュリティプラットフォームNEWS

3年前より構想していた次世代プラットフォームを製品化。最大40Gbpsでアプリケーションを検出・分類・規制(侵入防止)し、マルウェア攻撃から保護する

2010年06月08日 09時00分 公開
[上口翔子,TechTargetジャパン]

 ソニックウォールは6月7日、2700種類以上のアプリケーションに対応するセキュリティプラットフォーム「Project SuperMassive(スーパーマッシブプロジェクト)」を発表した。独自のアーキテクチャ、ファイアウォール、RF-DPI(Reassembly-Free Deep Packet Inspection)エンジンで構成され、アプリケーションの検出・分類・規制(侵入防止)、トラフィックの管理/可視化、SSLトラフィックの検査などが可能。

画像 Project SuperMassiveの構成。同社が3年前より構想していた“地球上で最も速く、効果的な次世代プラットフォーム”が具現化したものだという

 同社によると、世界の約半数の企業ネットワークにおいて、帯域幅の30%をIM(インスタントメッセンジャー)やTwitter、動画(ストリーミング配信)などのトラフィックが占めているという。インフラ側では、より高いパフォーマンスが求められるとともに、利便性・従業員の管理能力・セキュリティの向上が課題となっている。また、従業員が扱うアプリケーションの数は膨大であることから、その中から自社のポリシーに合う(使用してよい)/合わない(悪い)アプリケーションを瞬時に精査できる仕組みも求められる。

 Project SuperMassiveは、こうした課題に対し、RF-DPIエンジンおよび同社従来比10倍の処理速度(最大40Gbps)を誇る高速技術、30GbpsのIPS(侵入防止システム)、10GbpsのDPI(通過するパケットを再構築なしで精査する独自のファイアウォール技術)によって、企業ごと最適なアプリケーションの管理・保護ができる環境を提供する。

画像 ディミトリー・アイラペトフ氏

 「既存のネットワークセキュリティでは、リッチメディアの普及とマルウェアが混入したソーシャルメディアアプリケーションの急増によって、セキュリティがトラフィック量の増加に追い付くことができなかった。Project SuperMassiveは、データセンターの統合やWeb 2.0といった最新技術の導入に苦慮している企業・組織のネットワーク用に設計されているため、パフォーマンスとセキュリティのいずれも犠牲にすることなく、従業員の生産性向上とビジネス強化を実現できる」(米SonicWALL ネットワークセキュリティ 製品ラインマネージャ ディミトリー・アイラペトフ氏)

 同社ではProject SuperMassiveを採用した製品の出荷を2010年第4四半期中としており、同年第3四半期にはβ版の出荷およびユーザー企業による試験運用を開始する。なお、2010年6月9日〜11日に千葉県・幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2010」の展示会では、Project SuperMassiveのプロトタイプが出展される予定。

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