マカフィーは仮想化環境に特化したセキュリティプラットフォーム「MOVE」をリリース。第一弾としてデスクトップ、サーバ仮想化に対応したウイルス対策製品を発表した。
マカフィーは10月26日、仮想化環境向けのセキュリティプラットフォーム「McAfee Management for Optimized Virtual Environments」(以下、MOVE)を発表した。
ヴイエムウェアやシトリックス・システムズと開発方式を共通化することで、各仮想マシンの外にポリシーチェックなどの作業を集約。ウイルススキャンに伴う運用パフォーマンスの低下が防げるなど、従来、非効率化していた仮想化環境のセキュリティ課題を解決するとしている。
今回はMOVEの第一弾として、仮想デスクトップ(VDI)と同一ハイパーバイザーで動作するウイルス対策製品「MOVE Anti-Virus for Virtual Desktops」と、ハイパーバイザーのリソース使用状況に応じて仮想サーバのウイルス対策を実行する「MOVE Anti-Virus for Virtual Servers」の提供が開始された。
今後は、アプリケーションコントロールやファイル整合性モニタリング、ファイアウォールなどへもMOVEの対応範囲を広げると同時に、パートナー各社にソースコードを提供していく予定だという。
管理フォームには、ほかのマカフィー製品と同様に「McAfee ePolicy Orchestrator」が利用可能だ。仮想マシンにタグ付けすることで、仮想化環境内の場所やそのコンテキストを問わず継続的なセキュリティ管理ができる。
仮想化環境は、物理環境と比較してハイパーバイザー経由のマルウェア拡散や無秩序に複製された仮想マシン環境をどう保護するかなど、仮想化環境故のセキュリティ課題がある。さらに同じ仮想化でも、デスクトップ仮想化ではウイルス定義ファイルの更新によるネットワークトラフィックの増大や、アンチウイルス製品による想定外のオーバーヘッド、サーバ仮想化においては仮想システム間の業務とフルスキャン同士の競合によるリソースの枯渇など、解決すべきセキュリティ課題が異なる。同社ではこうした課題に対し、各ハイパーバイザーベンダーと密に連携を図ることで、仮想環境保護の最適化を推進していくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ファイル共有のセキュリティ対策として広く浸透している「PPAP」だが、昨今、その危険性が指摘され、PPAPを廃止する企業が急増している。PPAP問題とは何かを考えながら、“脱PPAP”を実践する2つのステップを紹介する。
セキュリティ強化を目指す企業が増える中、ゼロトラスト推進の難しさが浮き彫りになってきた。テレワーク対応などをゴールにするのでなく、「なぜゼロトラストが必要なのか」という原点に立ち返ることで、成功への筋道が見えてくる。
クラウド活用の進展と働き方の多様化に伴い、従来の境界型防御モデルでは対処しきれないセキュリティ課題が浮上している。本資料では、国内環境に最適化されたセキュリティ基盤を活用し、これらの課題に対応する方法を紹介する。
情報セキュリティにおいて、ランサムウェアは最大級の脅威だ。バックアップはランサムウェア対策の最後の砦ともいえるが、昨今はバックアップデータへの攻撃も目立ってきた。そこで、ストレージによる対策のアプローチを紹介する。
データの増大やサイロ化に伴い、セキュリティ対策の重要性が高まっている一方、サイバー脅威の高度化もとどまるところを知らない。こうした中、エッジからクラウドまで網羅するデータセキュリティは、どうすれば実現できるのか。
EDR、XDR、MDR それぞれの違いと導入企業が得られるものとは (2025/5/15)
ユーザー任せの「PCセキュリティ」はもう限界 “誰が使っても安全”な方法とは (2025/4/21)
数分でデータを人質に 進化するランサムウェアに有効な「第2世代EDR」とは (2025/3/4)
クラウドサービスの脆弱性をどう解消する? 安全な開発環境を構築するヒント (2025/3/4)
「複雑、高額、難しい」を変える中堅・中小向けSASEのメリットを解説 (2025/2/10)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。