XenServerでVMの仮想ディスクをVHD形式にする方法XenServer Tips

仮想ディスクを保存するストレージを、デフォルトのボリュームベースのLVMからファイルベースのext3に変更する方法を解説する。これにより、シンプロビジョニングやエキスポートのパフォーマンスが向上する。

2010年12月21日 08時00分 公開
[北瀬公彦,シトリックス・システムズ・ジャパン]

 XenServerでは、仮想ディスク用に下記4タイプのストレージを使用できる。

1.ローカルストレージ:

小規模環境で、ライブマイグレーションやリソース共有を行わない場合に検討される。

2.NFS(Network File System):

比較的安価な共有ストレージ。中規模仮想環境で検討される。

3.iSCSI SAN:

IPネットワークで構成できる共有ストレージ。中規模仮想環境で検討される。

4.FC SAN:

専用のネットワークで構成する共有ストレージ。大規模環境で検討される。

 各ストレージ上における仮想ディスクの特徴は、下表を参照。

タイプ別に見るストレージの特徴
ローカル ローカル FC iSCSI NFS
SRタイプ LVM ext3 LVM LVM NFS
仮想ディスク LVHD VHD LVHD LVHD VHD
共有
シンプロビジョニング
リサイズ  
マルチパス ボンディング ボンディング
高速複製

 以下、ローカルのストレージリポジトリ(SR)をデフォルトのLVMからext3に変更する方法について解説する。なお、本稿では説明の都合上(手順6~8の)コマンドに改行を入れているが、実際には1行で入力する。

設定方法

【XenServer 5.6以前】

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