Android端末向けにウイルス対策やデータのリモート削除などの機能を提供する製品を発表。各種端末の一元管理が可能な管理ポータルも用意する。
エフセキュアは5月11日、Android端末向けのセキュリティ製品「エフセキュア モバイル セキュリティ for Android」(※)と、法人向けに同製品と連携する管理ポータルをセットにした「エフセキュア モバイル セキュリティ ビジネス」を発表した。エフセキュア モバイル セキュリティ for Androidは同日に提供を開始。エフセキュア モバイル セキュリティ ビジネスは6月1日に受注を開始し、6月20日の提供開始を予定している。
(※)別途、通信キャリアや端末メーカー向けにOEM提供可能なタイプも「エフセキュア プロテクション サービス モバイル」の名称で5月11日より提供開始。APIの提供で、顧客環境に合わせた独自デザインの管理ポータルも構築できる
エフセキュア モバイル セキュリティ for Androidは、Android OSのバージョン2.1以上を搭載する各種端末に対応する製品(一部機能に対応しないKDDI製品もある)。同社のオンラインストアまたはBBソフトダイレクトから専用のクライアントアプリをインストールすることで、ウイルス/スパイウェア対策、端末の盗難・紛失対策、ブラウザ保護、ペアレンタルコントロール、定義ファイルの自動更新、が可能となる。
以下、各機能の詳細を紹介する。
端末がウイルスやスパイウェアに感染していないかを検査する。検査は自動と手動を選択でき、自動の場合には新規にアプリケーションをインストールしたり、端末起動時/外部機器接続時などSDカードへのアクセスが発生した場合に実行する。PC版のアンチウイルス製品のようにファイルアクセスの度に検査をするわけではないため、バッテリー消費が最小限に抑えられるなど端末への負荷を最小限にしている点が特徴だという。
探し出したい端末に向けてSMS経由でコマンドを送信することで、位置情報の特定、警告音の強制発信(マナーモードでも対応)、リモートロック、リモートワイプ(OS 2.2以降は工場出荷時の状態に戻す、2.1以前は各種データを個別削除)、第三者によるアンイストール防止を可能にする。
(※)同機能は、Webサイト上での無料配布も行っている。
同社のPC向けウイルス対策製品と同様の検出技術で不正なフィッシングサイトなどへのアクセスを防止する。万が一アクセス先が不正サイトであった場合には端末画面に警告を表示する。
コンシューマー向けに実装された機能であり、保護者の管理下にある子どもなどが年齢的に不適切なWebサイトを閲覧しないようブロックを掛けるURLフィルタリングの役割を担う。
定義ファイルが更新される度に自動で更新する。定義ファイルは、新種の亜種に対応するバージョンがエフセキュアのセキュリティ研究所で随時作成される。
法人向けのエフセキュア モバイル セキュリティ ビジネスは、上記からペアレンタルコントロールのみが除外され、それ以外の機能は全て搭載する。管理ポータルを利用することで、各クライアント端末へSMSを一斉送信して自動でアクティベーションをすることが可能となる(各ユーザーが個別にインストールをしなくてよい)。また、管理ポータル上で端末の盗難・紛失対策としてリモートロック、リモートワイプ、リセット(初期化)の指令を送信できる。今後は位置情報の特定、警告音の強制発信もポータル上で可能になる予定だという。
その他、管理ポータルではユーザーの端末利用状況をまとめたリポートが作成できる。ユーザー向けにAndroid端末の画面上部にある通知領域を利用して一斉アナウンスをしたり、メッセージを送信することも可能だ。
製品価格(税込み)は、エフセキュア モバイル セキュリティ for Androidが1端末当たりの価格で、1年版が3500円、2年版が5250円。エフセキュア モバイル セキュリティ ビジネスが、ライセンス体系で1〜24台の場合で1台当たり年間3150円から(参考価格)。
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