ブロケードがクラウドに最適化したネットワーク構築の支援を目的とした新製品やソリューション、アーキテクチャ、事業戦略などを発表した。
ブロケード コミュニケーションズ システムズ(以下、ブロケード)は6月1日、米Brocadeが2011年5月に発表した新製品や機能拡張の概要を紹介し、日本国内での事業戦略を発表した。
Brocadeは5月に開催された年次イベント「Brocade Tech Day Summit 2011」で、16Gbps FC(Fibre Channel)製品群、サービスプロバイダー向けインフラソリューションの機能拡張、クラウド統合アーキテクチャ「CloudPlex」などを発表した。Brocadeのデータセンター製品部門 プロダクト・マネジメント担当バイスプレジデント タグ・イングラム氏は、これらを企業やデータセンター事業者、サービスプロバイダーなどに提供することで「プライベート、ハイブリッド、パブリックの全てのクラウドに最適化されたネットワークの実現を支援する」と語った。
同社は、プライベートクラウド向けにSAN(Storage Area Network)プラットフォームを構成する16Gbps FC製品群を提供する。SANバックボーン「Brocade DCX 8510 Backbone」、SANスイッチ「Brocade 6510 Switch」、HBA(ホストバスアダプター)「Brocade 1860 Fabric Adapter」、統合管理ソフトウェア「Brocade Network Advisor」など。
また、パブリッククラウドを構築するサービスプロバイダーやデータセンター事業者に向けて、スイッチングルータ「Brocade MLX」シリーズの機能を拡張し、エッジルータ「Netlon CER」の機能拡張やスイッチ新製品「Brocade 6910 Switch」などを提供する。
さらにハイブリッドクラウド向けにCloudPlexを基盤とした複数ベンダー間での相互接続性を提供する。オープンソースのネットワーク制御技術「OpenFlow」やオープンソースのIaaS(Infrastructure as a Service)基盤構築ソフトウェア「OpenStack」などを活用し、サーバやストレージ、サーバ仮想化ソフトウェアなどを提供するベンダーと連携していく。
また、ブロケードは5月から始まった2011年度の国内事業戦略を発表した。同社は2010年11月に発表した10GbE(ギガビットイーサネット)スイッチ製品「Brocade VDX 6720」の導入を推進するために、デモプロジェクトの展開、パートナー制度や営業組織の改編などの施策を実施していく方針。また、サービスプロバイダー向けには、IP v6への移行支援や100GbEへの早期導入などを進めていくという。ブロケードは同日、さくらインターネットがクラウドサービス基盤としてBrocade VDX 6720を採用したことも発表した。
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