前回「大手卸 中央物産に聞く、東日本大震災の被害状況」で述べたように、中央物産では顧客の注文にできる限り対応するために商品確保に懸命に取り組んだ。併せて同社が進めたのが、各物流センター(LC)から小売店へ配送するための物流網の復旧作業である。夜間に本社スタッフや営業担当をLCに派遣し、夜を徹して作業を行ったという。また、燃料を節約することで日々の配送を正常に行えるよう、通常ルート以外の特別配送を基本的に見合わせた。
こうした方策を採りながらも、復旧への道のりは苦労の連続だったという。その理由としてまず挙げられるのが、LCに派遣された本社スタッフが作業に不慣れであったことだ。中央物産 管理本部 システム部長 河守 修氏は「同じ時間にピッキングできる商品数は本来のスタッフには及ばない。計画停電は最悪の場合、1日に二度、各3時間発生し、6時間の遅れを夜間で取り戻すのは並大抵なことではなかった。しかも、一時的な注文の急増により発送量も大幅に増え、24時間稼働させて対応に当たってやっと処理できた」と震災直後の状況を振り返る。
AI活用で日本が米国に追い付く――PwC調査
PwC Japanグループが日本で実施した調査の結果から、日本企業によるAI活用が大きく進み、...
SaaS企業の成功メソッド「PLG」を実践するための組織作りとは?
成長を続けるSaaS企業には組織としての共通点がある。それは具体的にどのようなものだろ...
メディア総接触時間、「携帯電話/スマートフォン」が「テレビ」を上回り首位に
博報堂DYメディアパートナーズによる、生活者のメディア接触の現状を捉える年次調査の結...