アライドテレシスホールディングスと京都大学大学院、京都高度技術研究所が、統合的なヘルスケアシステムの提供を目標とした、先進的なICTの基礎・応用研究に取り組む京都研究所を2012年3月に開設する。
アライドテレシスホールディングス(以下、アライドテレシス)は12月21日、国立大学法人 京都大学大学院 情報学研究科、財団法人 京都高度技術研究所と共同でグループの研究開発の中核拠点となる「京都研究所」(京都市左京区)を2012年3月に開設すると発表した。当面の研究課題として「統合的なヘルスケアシステムの提供」を掲げ、研究開発に取り組む。
アライドテレシスは、医療分野における課題として「医療費の増加」「地方都市やへき地における医師不足」「専門医の不足」「地域連携」「在宅生活の医療(健康・介護)との連携」などを挙げ、その課題解決に役立つ研究を進めるという。具体的には、ネットワークの観点から「医療機関内」「医療機関連携」「医療機関外」の3つの領域における医療サービスの構築、質の向上を目指す 。
また医療機関内では、院内ネットワークの統合、MRI検査データや手術映像など大容量データの転送、アーカイビングシステムの構築、検温などベッドサイドデータの収集・管理システムを構築する。医療機関連携では、医療機関間のネットワーク管理、遠隔診断やその他の医療支援システムを構築する。さらに、家庭での健康チェックや在宅医療、介護・老後施設などにおける健康・医療サービスの提供システムを構築するという。
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