1ユーザー月額315円のサービスも
【徹底比較】iPhone/iPad向けスマートフォンVPNサービスのコスト
スマートフォンからLANへの安全なアクセスを可能にする「スマートフォンVPNサービス」。本稿は、iPhone/iPad向けのスマートフォンVPNサービスのコストを比較する。
iPhoneやiPadといったiOS端末から社内情報を安全に利用したい。こうした声に応えるのが、iOS端末向けの「スマートフォンVPNサービス」だ。本稿は、主要なiOS端末向けスマートフォンVPNサービスのコストを比較する。
スマートフォンVPNサービスの導入効果やAndroid向けスマートフォンVPNサービスのコストは、以下の関連記事で解説している。ぜひ一読いただきたい。
コスト比較のポイント
主要なiOS端末向けスマートフォンVPNサービスの初期導入費用や月額利用料金などを表にまとめた。コスト比較をする際、注意すべきなのは次に挙げる4項目だ。
- 初期導入費用/月額利用料金
- iOS端末から事業者データセンターへの通信回線
- 事業者データセンターからユーザー企業への通信回線
- セキュリティ機能などの標準機能や有償オプション
以下、各項目について詳しく見ていこう。
iOS端末向けスマートフォンVPNサービスコスト比較表のダウンロード
- 今回紹介した10サービスのコストをまとめた比較表をPDFで提供しています。「iOS端末向けスマートフォンVPNサービスのコスト比較表」からダウンロードしてください。
初期導入費用/月額利用料金
サービスによって料金体系が異なるため単純な比較は難しいが、初期導入費用と月額利用料金が最も安いのは、初期導入料金が無償、月額利用料金が1ユーザー当たり315円のソフトバンクテレコム「ホワイトクラウド インターネットVPNアクセス」である。ただし、最低15ユーザーの契約が必要なので、月額利用料金は4725円からになる。
ユーザーや端末単位での課金は、特定部門での利用などユーザーや端末数が少ない場合にメリットがある。一方、複数部門や全社単位で利用する場合に適するのが同時接続数での課金だ。ユーザー数がいくら多くても、同時に利用する端末数が契約台数を超えなければ問題ないからである。
同時接続数での課金を採用するOA通信サービス「L2Confidential for iOS」は、50端末同時接続の場合、初期導入費用は12万1590円から、月額利用料金は3万975円から。一見高額に見えるが、1端末当たりに換算すると初期導入費用は2430円程度から、月額利用料金は620円程度からと、比較的安価であることが分かる。
iOS端末から事業者データセンターへの通信回線
スマートフォンVPNサービスを利用する際に必要となるのが、iOS端末からスマートフォンVPNサービスの事業者データセンターへの通信回線の契約だ。今回取り上げたサービスは全て無線LANでも利用できるが、携帯電話事業者が提供するパケット通信サービスを利用するケースが一般的だろう。
iPhoneやiPadを提供する携帯電話事業者は現時点でKDDI(iPhoneのみ)とソフトバンクモバイルであるため、基本的にはKDDIかソフトバンクモバイルのパケット通信サービスを契約することになる。KDDIの「Remote Connect for au Smart Device」やソフトバンクテレコムのホワイトクラウド インターネットVPNアクセスは、それぞれKDDIとソフトバンクモバイルのパケット通信サービスの利用が前提となる点に注意したい。
事業者データセンターからユーザー企業への通信回線
事業者データセンターとユーザー企業の拠点を結ぶ回線の契約も別途必要になる。インターネットVPNやIP-VPN、広域イーサネットなどの回線をニーズに応じて選択する。事業者によっては、自社提供の回線の契約を前提としているケースもある。例えばNTTPCコミュニケーションズの「Master’sONE セキュアリモートアクセス」の場合、同社のIP-VPN(初期費用8万2000円、月額基本料1万2950円)の契約が必要だ。
セキュリティ機能などの標準機能や有償オプション
月額利用料金の安さではなく、標準機能の充実度で差異化を図るサービスもある。網屋の「Verona」は、OSアップデート機能や不正アクセス防止機能を標準で提供。NTTPCコミュニケーションズのMaster’sONE セキュアリモートアクセスは、アクセス先制限機能やアクセスログの監視機能、接続停止機能などを標準提供する。三菱電機情報ネットワーク「セキュアスマートフォンアクセスサービス」はPKI(公開鍵基盤)による端末認証や端末接続の一時停止機能を標準で備える。
VPN接続に必要な認証情報などを端末に設定するのに役立つのがモバイルデバイス管理(MDM)機能だ。丸紅OKIネットソリューションズの「スマートフォン@PTOP」はMDM機能を標準提供しており、他のほとんどのサービスはMDM機能を有償オプションとして用意する。
ただしiOS端末の場合、必要な設定情報を端末に配布するための「iPhone構成ユーティリティ」というツールを米Appleが無償提供している(iPhone構成ユーティリティについては「無料でできる、iPhone/iPad管理を効率化する「構成プロファイル」」を参照)。有償オプションのMDM機能を契約する際には、自社のニーズがiPhone構成ユーティリティで事足りるかどうかを判断しておく必要がある。
この他、どのような有償オプションが提供されているかも選択のポイントだ。例えばNRIセキュアテクノロジーズの「端末認証サービス」やNTTPCコミュニケーションズのMaster’sONEセキュアリモートアクセス、京セラコミュニケーションシステムの「NET BUREAU スマートデバイス端末認証サービス」はDaaS(Desktop as a Service)を有償オプションとして用意している。
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