ノートPCバッテリー駆動延長作戦【前編】
電力食いのワイヤレス機器、ディスプレー、DVDドライブ節約法
ノートPCのモビリティの源泉はサイズでも重量でもなく、バッテリーである。初心に戻って、ノートPCのバッテリー駆動時間を少しでも伸ばす方法を整理してみよう。
読者がノートPCを使っているなら、バッテリーが今にもなくなりそうなときに、みぞおちの辺りに感じるあの嫌な感覚をご存じだろう。バッテリーの駆動時間は、新しいノートPCを購入するときに確認する重要な項目の1つだ。バッテリー駆動時間はノートPCのモビリティを左右する要素であるから、これは当然といえる。もちろん、薄くて軽い方が便利だが、どんなに薄くて軽いノートPCでも、バッテリーが切れればただのお荷物に成り下がる。
予備バッテリーに切り替えられる場合もあるが、メーカーがより薄くて軽いノートPCの開発にしのぎを削る中で誕生した「Ultrabook」の多くは、PC本体を完全に分解しなければ取り外しも交換もできないバッテリーを採用している。では、バッテリーを数分(さらには数時間)でも長持ちさせるにはどうしたらよいのだろうか? ここでは、ほんの数分程度の簡単な変更で、近くに電源がないか絶えず探さなくても安心して仕事を終えられるようにするヒントを紹介したい。
本稿で紹介するテクニックのほとんどは、Windows 7搭載の最近のノートPCが対象だが、Windows XPを使っている場合や、Windows 8への移行を計画している場合にも応用できる。
電源プロファイルの設定変更
ノートPCで何らかの作業をすれば、必ず電力は消費される。従って、する“必要”がないことを実行するたびに、ノートPCの電力は無駄に使われる。そこで、簡単な対策としては、バックグラウンドで実行したり、最小化してWindowsのタスクバーに入れたりせずに、使っていないアプリケーションは終了する。しかし、それよりもさらに一歩進んだ対策が可能だ。
最近のWindows搭載ノートPCは、Windows電源管理機能を使って電源プロファイルを変更できる。手っ取り早く電力の無駄使いを防ぐには、画面下部に表示されたバッテリーのアイコンをクリックして、「バランス」または「省電力」に設定しよう。
「高パフォーマンス」の設定は、ビデオのエンコードやゲームをするときには適しているが、普段の状態では過剰にプロセッサとHDDを動かすことになり、電力の消費量も熱の放出量も上がる。ほとんどのノートPCには、PC全体の電力消費削減に役立つPCメーカーの電源管理ソフトウェア(HP Power Advisor、Toshiba Power Saverなど)も用意されている。
ワイヤレスはバッテリー食い
通常は、Wi-Fi、3G回線、4G USBモデム、さらにはオフィスでBluetoothキーボードやマウスなど、何かしらのワイヤレスネットワークにノートPCを接続する必要がある。問題は、ワイヤレス信号を送受信し続けることで、ノートPCのバッテリーがかなり消費されることだ。その場合は至って単純に、ワイヤレス接続を使わない場合は必ず接続をオフにする。Wi-FiやBluetoothの場合は、Windowsデスクトップの画面右下にあるワイヤレスネットワークアイコンをクリックするか、ノートPCにワイヤレスのオンとオフを切り替えるスイッチがある場合はそれを利用して無効にできる。
ディスプレーを暗くするのも妙案
ノートPCで最も電力を消費するコンポーネントの1つは、画面のバックライトだ。大型(15、17インチ)画面を搭載した、“デスクトップPCに代わる”ノートPCの場合は、特にこのことがいえる。確かに、バックライトが高性能で明るいと画面は美しいが、電源に接続していない場合は、鮮明な画像とバッテリー駆動時間のどちらを優先するか、うまくバランスを取って決める必要がある。まずは一度、画面を最も暗くしてから徐々に明るくしていき、許容できる明るさを見つけよう。もちろん、これは作業をしている環境によっても変わる。屋外で作業をする場合は画面を明るくする必要がある。一方で、飛行機内で客席のライトが消えた状態で作業をするのであれば、最も暗い画面設定でも事足りるかもしれない。
DVD鑑賞は急激な電力低下を招く
飛行機や車の中でWi-Fiが使えず、映画を見るぐらいしか時間をつぶせないというのは、ほとんどの人が経験することだろう。DVDやBlu-rayのコレクションを引っ張り出すというのは楽しそうだが、DVD鑑賞はノートPCのバッテリーを最も急速に消費する用途の1つだ。光学ドライブを回転させるモーターと、ディスクの読み取りに使われるレーザーは、ディスクが回転している間中、かなりの電力を消費する。また、ドライブだけではなく、PC本体のプロセッサ(とGPU)も、音声や画像のデコードという負荷の高い作業をこなさなければならない。これは、ノートPCが基本的にアイドル状態で、Microsoft Wordを使って文書に入力をしている場合と比べて、30%以上多く電力が消費されるという。
どうしても映画を見たいときは、iTunesやAmazon Instant Videoなどからあらかじめダウンロードし、PCに保存したデジタルコンテンツを利用しよう。他にNetflix.comやHulu.comからオンラインでストリーミングを利用する方法もあるが、前述の通り、Wi-Fiの電力消費を考慮する必要がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ノートPCバッテリー駆動延長作戦
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[サイボウズ株式会社] DXに必要な「Dスキル」「Xスキル」を持った人材を育成するには? -
市場調査・トレンド
[サイボウズ株式会社] データで見る、DXが「順調に進む企業」と「つまずく企業」の違い -
製品資料
[サイボウズ株式会社] 賛否が割れがちな「Notesからの移行」 新環境への移行を納得してもらうには? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] 農林中金に学ぶ内製開発 処理効率を約2倍に高めAI活用も加速させた方法とは? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] NTTグループのデジタル変革術、17万人が利用する決裁プロセス刷新の全貌
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
2
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
3
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
4
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
-
5
GitHubが指摘 AIが書いた「おそらく動くコード」が招くシステム崩壊
-
6
「高すぎるGPU」を捨てAI推論をCPUへ Armが示す電力とコストの現実解
-
7
Anthropicが明かす AIは入力データを「どこまで覚えているのか」
-
8
【漫画付き】"RAG導入失敗3例"と処方箋 「入れても使われない」を終わらせる
-
9
「にゃんこ大戦争」がAWSを脱出した理由 無停止移行に潜む“わな”
-
10
なぜ10億円払って“高額な塩漬け”を作るのか? SAPクラウド移行の闇
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー