IPv6を危険にさらす、アドレス生成方法に潜む6つの脆弱性実は危険な「IPv6」、その理由と対策【後編】

IPv6ホストスキャン攻撃を可能にする元凶は、IPv6アドレスの一部である「インタフェースID」の生成方法の不備にあるという。主要な6つの不備と、攻撃の回避策を解説する。

2012年07月11日 08時00分 公開
[Fernando Gont,TechTarget]

 前編「『IPv6ホストスキャン攻撃は不可能』が間違いである理由」では、IPv6アドレスにある「インタフェースID」(サブネットにおける特定のネットワークインタフェースを識別するために利用)の選択方法として以下の方法を紹介。いずれの方法もアドレスの検索範囲を狭めるため、IPv6ホストスキャン攻撃が容易になり、攻撃成功の可能性が高まると指摘した。

  • MACアドレスの組み込み
  • 下位バイトアドレスの採用
  • IPv4アドレスの組み込み
  • 冗長なアドレスの使用
  • プライバシーアドレスや一時アドレスの使用
  • 移行技術や共存技術の利用

 後編では、それぞれの方法が抱える課題を説明した上で、IPv6ホストスキャン攻撃を防止する方法を考察する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。

news046.jpg

代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...