医療機関向けATOKを発表、ジャストシステムNEWS

医療関連用語を迅速に変換・入力するための辞書登録や設定機能を搭載する日本語入力支援ツール。電子カルテと連携するローミング機能によって、診察室や医局などどの場所のPCでも自分の使い慣れた入力設定を利用できる。

2013年01月23日 17時30分 公開
[TechTargetジャパン]

 ジャストシステムは1月22日、医療機関向けWindows環境の日本語入力システム「ATOK Medical for Windows」を2月28日に販売開始すると発表した。

 ATOK Medical for Windowsは、電子カルテシステムのログイン/ログアウト情報と連携し、医療従事者ごとのユーザー辞書や設定などを反映できる「ローミングツール」を搭載。同一の電子カルテに接続する端末であれば、自分の使い慣れた入力環境をどの端末でも利用できる。

 また、ATOKのメニューを医療現場でよく使われる「単語登録」「入力方法の切り替え設定」の2項目に限定。さらに、最初の数文字を入力するだけで医療用語や病名などが入力できる「省入力データ」を収録。これらにより、入力の時間や手間を削減したり、誤操作の減少に役立つという。

photo ATOKのメニュー項目の比較

 その他、システム管理者向けツールを提供する。蓄積されたユーザー辞書の移行などの作業が簡単になる。ATOK Medical for Windowsの販売価格は、1ライセンス当たり7000円(税別)。

 ジャストシステムは同時に、医療関連用語46万語を収録した「医学辞書2013 for ATOK」を発売する。標準病名マスター(一般財団法人 医療情報システム開発センター)に従い、変換時に標準病名であることを表示。複数の表記方法がある場合、日本医学会医学用語管理委員会が「標準的」としている表記に「推奨表記」の単語コメントを付ける。これにより、標準化された用語の正確な入力を支援する。

 また、ATOKと連携することで電子カルテの入力や各種書類、リポートなどの作成を容易にするという。医学辞書2013 for ATOKは、1ライセンス当たり6000円(税別)。同社は、半年に一度の頻度で最新の「医学辞書」データを利用者に提供する予定だ。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...