Windowsストアアプリには、仕事で使えるアプリはない――。こんな認識を持っている人は、ちょっと待ってほしい。少し探せば、ビジネスユースに適したアプリは意外とある。役立つ7種を紹介しよう。
ここ1年くらいコンピュータとは無縁の生活を送っていた人以外は、米Microsoftが従来型WindowsアプリケーションをWindowsストアアプリへ移行させることに本腰を入れつつあることをご存じかもしれない。中には企業で役立つアプリもあるが、まだWindowsストアアプリをコンシューマー向けばかりだと考えている人は多いようだ。そこで以下では、Windowsストアで提供されているWindows 8/8.1アプリのうち、企業で役立ちそうなアプリを見ていこう。
名称 | OneDrive for Business |
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価格(税込) | 無料 |
公開元 | 米Microsoft |
あなたの会社がオンライン版Microsoft Officeである「Office 365」またはオンライングループウェアの「SharePoint Online」を使っているなら、食指が動きそうな1つのアプリが米Microsoftの「OneDrive for Business」(旧称SkyDrive Pro)だ。
このアプリはWindowsストアで無料配布されており、Office 365かSharePoint Onlineを契約していれば、アプリを介してオンラインストレージを利用できる。OneDrive for Businessのオンラインストレージサービスは、個別契約も可能だ(日本語版は未提供)。
名称 | Syncplicity |
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価格(税込) | 無料 |
公開元 | 米Syncplicity(米EMC子会社) |
ビジネスユーザーは、米EMC子会社である米Syncplicityの「Syncplicity」も重宝しそうだ。Syncplicityは、複数のWindowsデバイスにわたって一貫した使い勝手を提供するファイル同期ツールである。
Syncplicityはコンシューマーアプリとして設計されているわけではない。Syncplicityの「Enterprise Edition」は、EMCのスケールアウト型NAS「EMC Isilon」、オブジェクトストレージ「EMC Atmos」、ファイル/ブロックストレージ「EMC VNX/VNXe」、ストレージ管理ソフトウェア「EMC ViPR」を使ったオンプレミスストレージが利用可能だ。
さらにSyncplicityは、Active Directoryとのデータ連係、ユーザーごとの容量制限(クォータ)、帯域幅調整、重複排除といった企業向け機能も提供する。
名称 | DocScanner |
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価格(税込) | 700円 |
公開元 | フィンランドHaave |
紙の書類をスキャンしてPDFファイルへ変換するユーティリティは豊富に出回っている。こうした中、フィンランドのHaaveが提供する「DocScanner」は、スキャナなしで機能する点で差異化を図る。フラットベッドスキャナを使う代わりに、ノートPCやタブレットのWebカメラなどで書類を撮影して取り込める。
この書類スキャンのアプローチは少し心もとないと思われるかもしれない。だが、このアプリのビューファインダー画面でスキャン品質がリアルタイムにフィードバックされるため、1回の撮影で良好なスキャン結果が確実に得られる。さらに、DocScannerは複数ページの書類のスキャンも可能だ。
名称 | GimmalPoint |
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価格(税込) | 600円 |
発行元 | 米Gimmal |
米Gimmalの「GimmalPoint」は、「Microsoft SharePoint Server」用のグラフィカルフロントエンドアプリと考えるのが一番しっくりきそうだ。GimmalPointは、SharePointサイト、ドキュメントライブラリ、タスク、ディスカッション、お知らせなど、ほぼ全種類のSharePointデータを見ることができる。
ただしGimmalPointは、SharePointの単なるグラフィカルフロントエンドアプリにとどまらない。GimmalPointの最良の機能は、複数のSharePointファーム(サーバ群)へ同時に接続を確立できる機能だ。しかもGimmalPointの検索エンジンは、一度に複数のファームを検索できる。また、頻繁に使うドキュメントなどのリソースをWindowsのスタート画面にピン留めできる機能もあり、さまざまなSharePointリソースを使っている人にとってうれしいだろう。
気になっている人もいるだろうが、GimmalPointはSharePointリソースを表示できるだけではない。例えばユーザーは、GimmalPointを使ってドキュメントをライブラリにチェックインあるいはチェックアウトしたり、SharePointのワークフローに参加したりできる。
名称 | Back to the Drawing Board |
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価格(税込) | 1900円 |
発行元 | 米High Camp Software |
米High Camp Softwareの「Back to the Drawing Board」は、Windowsストアアプリでは恐らく初となる、CAD製図機能を提供するツールだ。CADのファイル形式であるDXF形式の図面のインポートや、DXF、SVG(ベクター画像用ファイル形式)、PNG、JPEG形式への図面のエクスポートが可能だ。2D立面図、見取り図、回路図などを作成できるように設計されている。
名称 | espresso Mind Map |
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価格(税込) | 300円 |
発行元 | スイスCorpatla |
スイスCorpatlaの「espresso Mind Map」は、アイデアの整理や大規模で複雑なプロジェクトの計画立案を支援するように設計されたマインドマップアプリ。インタフェースは直感的で、アイデアの発展に合わせてマインドマップを作り直しやすい。espresso Mind Mapは、ワークフローの効率化ツールとしても広く使われている。
名称 | KumoPrint |
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価格(税込) | 200円 |
発行元 | Cbonnell氏 |
Windows RTデバイスの大きな短所の1つは、プリンタドライバの入手が難しいことだ。米ペンシルベニア州ピッツバーグ在住の“Cbonnell”(Corey Bonnell)氏が提供する「KumoPrint」は、Windows RTデバイスからの印刷を今までよりはるかに実用的にできるように設計されている。特筆すべきは、KumoPrintはWindows RTだけではなく、Windows 8/8.1との組み合わせでも使えることだ。
KumoPrintは、Windowsとクラウド向け印刷サービス「Googleクラウドプリント」の間のインタフェースとして機能する。そのおかげで、ユーザーは自分のWindowsデバイスに保存した任意のドキュメントを、Googleクラウドプリントで構成された任意のプリンタで印刷できる。KumoPrintでは、最新の50件の印刷ジョブを表示し、必要があればジョブを削除したり取り消したりもできる。
以上の例をはじめ、Windowsストアには、ビジネス環境での利用に適したアプリがたくさんある。上記のアプリはそのごく一部にすぎない。こうした多くのアプリがWindowsストアで提供されており、新しいWindowsストアアプリの開発が絶え間なく進められている。
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