ウワサされていた小フットプリントOS「Nano Server」の存在を認めたMicrosoft。同社はこれまでの秘密主義を一変させ、Nano Serverの紹介に注力し始めた。
米Microsoftは、Windows Serverの機能をそぎ落としたバージョンを公開する準備を進めている。クラウドやWebスケールアプリケーションの管理を容易にするためだ。その新しいOSはNano Serverと名付けられた。フルバージョンのWindows Server上でアプリケーションを実行したときによく遭遇する問題への対策が施されている。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 5月20日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
問題の例としては、新しい仮想マシンを稼働させるときの起動時間が長いことや、セキュリティ強化やソフトウェア更新のためのパッチ適用時にアプリケーションを一時的に停止しなければならないといったことが挙げられる。
Nano Serverは必要なパッチの数を減らした。また、必要なコンポーネントだけを選んでインストールできるので、必要なリソースもWindows Serverほど大きくならないと、Microsoftは自社ブログへの投稿の中で説明している。
「最初のテストでも、既に有望な結果が出ている。現在のビルドをWindows Serverと比べると、Nano Serverが占めるVHD(仮想HDD)サイズは93%減、セキュリティの脆弱性は92%減、再起動の回数は80%減だ」と、ブログには記されている。
同社は軽量化したサーバOSを作るに当たって、(Windows Serverでは)デフォルトのServer Coreに含まれていたコンポーネントを多数カットした。同時にGUIスタック、ローカルログイン、リモートデスクトップのサポートなどの機能も削除した。
同ブログには「管理作業は全て、Windows Management Instrumentation(WMI)およびPowerShellを利用してリモートで実行する。また、Windows Serverのロールと機能を追加する際は、オンデマンド機能とDISM(展開イメージのサービスと管理)を利用する」との記述もある。
「われわれは、PowerShell Desired State Configuration(DSC)を使ったリモートの管理作業が容易になるように機能を強化している。さらに、リモートのファイル転送、リモートのスクリプト作成、リモートのデバッグ機能についても同様に強化している」(同ブログより)
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 5月7日号:Nano Server投入に見るMSの思惑
Computer Weekly日本語版 4月15日:スマートウオッチの業務利用
Computer Weekly日本語版 4月1日号:実用化が進むバーチャルリアリティ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
マルチテナント型SaaSの開発・運用に当たっては、ID・アカウント管理を適切に設計・実装していくことが不可欠だ。その理由を確認しながら、ID・アカウント管理で求められる要件や構築のポイントを解説する。
データドリブン経営に不可欠なファイルストレージだが、近年はアクセス集中によるパフォーマンス低下、データ増による容量逼迫、データ保護体制の不備など、多くの課題が指摘されている。これらを一掃する、次世代のストレージとは?
リモートワークなどの働き方の変化は多様な影響をもたらしており、中でも注意が必要な領域がIT資産管理ツールだ。リモートワークの増加、デバイスの多様化などに対応し、情報漏えいを防ぐにはどのようなツールを選べばよいのか。
ランサムウェアへの対策が進む一方で、内部脅威への備えは後回しになりがちだ。内部脅威は、深刻な被害をもたらすだけでなく、企業の信頼を損なう可能性もある。どのような対策が有効なのか、本資料で詳しく解説する。
学研グループのシェアードサービスを手掛ける学研プロダクツサポートでは、グループ全体のPC約2700台をレンタルサービスに移行し、PC運用管理の効率化を実現した。同社が同サービスを選定した理由や、導入効果などを紹介する。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...