ウワサされていた小フットプリントOS「Nano Server」の存在を認めたMicrosoft。同社はこれまでの秘密主義を一変させ、Nano Serverの紹介に注力し始めた。
米Microsoftは、Windows Serverの機能をそぎ落としたバージョンを公開する準備を進めている。クラウドやWebスケールアプリケーションの管理を容易にするためだ。その新しいOSはNano Serverと名付けられた。フルバージョンのWindows Server上でアプリケーションを実行したときによく遭遇する問題への対策が施されている。
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問題の例としては、新しい仮想マシンを稼働させるときの起動時間が長いことや、セキュリティ強化やソフトウェア更新のためのパッチ適用時にアプリケーションを一時的に停止しなければならないといったことが挙げられる。
Nano Serverは必要なパッチの数を減らした。また、必要なコンポーネントだけを選んでインストールできるので、必要なリソースもWindows Serverほど大きくならないと、Microsoftは自社ブログへの投稿の中で説明している。
「最初のテストでも、既に有望な結果が出ている。現在のビルドをWindows Serverと比べると、Nano Serverが占めるVHD(仮想HDD)サイズは93%減、セキュリティの脆弱性は92%減、再起動の回数は80%減だ」と、ブログには記されている。
同社は軽量化したサーバOSを作るに当たって、(Windows Serverでは)デフォルトのServer Coreに含まれていたコンポーネントを多数カットした。同時にGUIスタック、ローカルログイン、リモートデスクトップのサポートなどの機能も削除した。
同ブログには「管理作業は全て、Windows Management Instrumentation(WMI)およびPowerShellを利用してリモートで実行する。また、Windows Serverのロールと機能を追加する際は、オンデマンド機能とDISM(展開イメージのサービスと管理)を利用する」との記述もある。
「われわれは、PowerShell Desired State Configuration(DSC)を使ったリモートの管理作業が容易になるように機能を強化している。さらに、リモートのファイル転送、リモートのスクリプト作成、リモートのデバッグ機能についても同様に強化している」(同ブログより)
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