新しいOSの登場はベンダーにとって売り上げを伸ばす絶好のチャンスだ。ユーザーにとっても新しいOSへ“安価”でリプレースする好機でもあるのだが、なかなかPC市場が回復しない。その理由とは。
Windows 10が2015年7月29日に正式配布を開始し、その後、Windows 10を搭載したクライアントPCが国内ベンダーから多数登場している。タッチ操作を重視した新しいユーザーインタフェース(UI)を採用してユーザーから厳しい評価を受けたWindows 8と異なり、Windows 10はプレビュー段階から評価も高く、Windows 8搭載クライアントPCを買い控えたユーザーもWindows 10搭載モデルなら購入してくれるだろうとベンダーの期待も高まっていた。
一方で、調査会社の米IDCが発表する2015年のクライアントPC市場は、第2四半期(4〜6月)の出荷台数で2014年同期と比べて11.8%の減少と大きく落ち込んでいる。この期間はWindows 10が登場する前の四半期だが、Windows 10が登場した第3四半期(7〜9月)の出荷台数も2014年同時期と比べて10.8%と2桁の減少を続けている。
Windows 10搭載モデルのラインアップが本格的にそろうのは第4四半期以降というベンダーが多いが、Windows 10登場と前後して新しいOSの登場はもはやクライアントPC売り上げに影響しないと考える関係者が多い。なぜ、Windows 10はクライアントPCを購入する大きな理由となりえないのか。その“複雑”な事情を紹介する。
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