R言語ベースのデータ分析プラットフォーム「Microsoft R Server」リリースOSSと積極的に連携

Microsoftが、「Microsoft R Server」(旧称Revolution R)を公開した。HadoopやSparkなどとも連携する統合プラットフォームになっている。

2017年02月15日 08時00分 公開
[Adrian BridgwaterComputer Weekly]
Computer Weekly

 周知のことだが、Microsoftは自社のプラットフォームが影響を及ぼす範囲をそれぞれ複数取りそろえ、(Windowsと共に)「Office 365」「Microsoft Azure」「.NET」に重点を置きながら、さらに認知サービスに対する自社の新規アプローチへとその重心を移している。恐らくこうしたプラットフォーム全てと並行して同社が取り組んでいるのが、分析に関する事業だ。

Computer Weekly日本語版 2月8日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 2月8日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 そして2016年12月、同社は「Microsoft R Server 9.0」と「Microsoft R Client 2.0」を一般公開したとTechNetブログに掲載した。Microsoft R Server(MRS)はもともとRevolution Analyticsが開発したソフトウェアが基盤となっている。同社は2015年4月にMicrosoftに買収された。

 「R」は統計プログラミング言語だ。MRSはビッグデータの分析プラットフォームとして、データの規模を拡大して分析し、アプリをビルドする道筋を示す。

Rを運用可能に

 Microsoftは、MRSの次期バージョンでRをさらに運用可能にするという。つまり、データ科学者にとってだけでなく、エンタープライズアプリケーション環境のエンジニアにとってもRを魅力的なものにするという。

 MRS 9.0では、ユーザーがRモデルを効果的に展開できるという点で、Rを運用可能にする能力が強化されている。この場合、データがオンプレミスにあるかクラウドにあるかは関係ない。

経験によって培われたアルゴリズム

 「MRS 9.0は、当社が長年さまざまな製品で試してきたML(Machine Learning:機械学習)アルゴリズムの中でも最善の組み合わせを採用している」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

譁ー逹€繝帙Ρ繧、繝医�繝シ繝代�

製品資料 ジオテクノロジーズ株式会社

基礎から解説:「人流データ」の特徴から活用におけるポイントまで

人の動きを可視化した「人流データ」。屋外広告の効果測定や出店計画、まちづくりや観光振興など幅広い領域で活用されている。その特徴を確認しながら、価値のある分析・活用につなげるためのポイントを解説する。

事例 アルテリックス・ジャパン合同会社

データ処理の効率化に成功、ゼンリンマーケティングソリューションズの取り組み

ゼンリンマーケティングソリューションズでは、地図情報によるデータ分析作業を効率化するため、プログラミング不要のデータ分析ツールを導入した。同社はどのような製品を採用し、課題解決につなげていったのだろう。

製品資料 株式会社primeNumber

データ駆動型ビジネスの実践に向けた仕組み作り、何から始めてどう進める?

データ駆動型ビジネスへの転換は、多くの組織にとって喫緊の課題の1つだ。しかし、データが社内に分散している状況で実現するのは難しい。この状況を解消するには、データを統合し、データの分析と活用ができる基盤の構築が必要だ。

市場調査・トレンド 株式会社primeNumber

部門のサイロ化を解消、企業全体の収益を最大化する「RevOps」を構築する方法

企業が収益を最大化させるためには、分業体制の中で各部門が目標を達成するだけではなく、相互に連携することが重要になる。そこで注目されているのがRevOps(レベニューオペレーション)という仕組みだ。その実現方法を紹介する。

製品資料 テンスピン・マネジメント・コンサルタンツ合同会社

グローバル環境でのデータ統合と業務効率化を、スモールスタートで実現するには

グローバル競争力の強化において、データ活用は不可欠である。しかし、多くの企業が「情報の分断」「手作業の処理への依存」により、効率的なデータ統合と可視化を実現できずにいる。本資料では、この課題を解決した2社の事例を紹介する。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...