2017年05月22日 09時00分 公開
特集/連載

ストレージ業界に荒波が打ち寄せる、「このベンダーなら安心」は幻想にマイナス成長へと転じたストレージ市場

ストレージ業界に大きな変革が起きている。ガートナーの講演では「既存ベンダーだけでなく新興ベンダーにも目を向ける」「SDSやハイパーコンバージド、オールフラッシュのような新技術も検討する」などが提案された。

[荒井亜子,TechTargetジャパン]

 「荒れ狂うストレージ業界に大きな変化が押し寄せている」――こう話すのは、ガートナージャパンのリサーチ部門でバイスプレジデントを務める鈴木雅喜氏だ。SANやNASのような専用ネットワークで接続するネットワーク型ストレージやテープストレージ(本稿ではこれらを便宜上「従来型ストレージ」と呼ぶ)のベンダーは現在、苦戦を強いられている。一方、ユーザー企業にとっても、従来型ストレージ以外の選択肢が増え、ストレージ選びが難しくなってきている。鈴木氏は「ビジネス部門を中心に動いているプロジェクトでは、すぐに使えるクラウドサービスのストレージを選びがちだが、失敗しているところも多い」と注意を促す。本稿は、ガートナージャパンが2017年4月に開催した「ガートナー ITインフラストラクチャ & データセンター サミット 2017」から、鈴木氏の講演「荒れ狂う海を進む:ストレージ業界の現在と未来」の内容をリポートする。

マイナス成長へと転じたストレージ市場

 1990年代にストレージシステムの概念が生まれて以来、ストレージ市場は幾度かの危機を乗り越え、今や世界で200億ドルを超える大きな市場へと育った。だが近年、その成長に歯止めがかかっている。鈴木氏は「ストレージ市場は2015年に変調のタイミングを迎えた。2016年から2020年にかけては年平均マイナス2.7%と縮小傾向の見方になった」と述べる。この背景には、クラウドサービスやハイパーコンバージドインフラ、SDS(ソフトウェア定義型ストレージ)技術の台頭が影響していると見て間違いないだろう。また、「データ圧縮技術の進歩によって、ハイエンドストレージへの需要が減ったことも市場が伸びない要因」(鈴木氏)だと考えられる。

サーバ&ストレージ ナビ

ハイパーコンバージドインフラ


外資系ベンダー4社、国産ベンダー3社の動向

ITmedia マーケティング新着記事

news045.jpg

マーケティングDXをけん引するリーダーの役割
デジタルツールとデータを活用することで優れた顧客体験を提供するマーケティングDXの推...

news038.jpg

コロナ禍で変化した採用トレンドとこれからの採用メディア戦略
デジタルシフトで新卒採用の在り方が変化しています。企業と接触するタイミングが早まり...

news013.jpg

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2022年7月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。