Windows 10移行でPC市場が成長傾向──スマホやタブレットの影響は?PC市場にはびこる誤解を否定

Gartnerが発表した調査結果によると、Windows 10への急速な移行によりPC市場がプラスに転じるという。同じく調査結果から、PC市場にはびこる「誤った認識」も否定された。

2017年12月12日 08時00分 公開
[Cliff SaranComputer Weekly]
Computer Weekly

 調査会社Gartnerの最新調査によると、業務用PCの売り上げが好調で、2018年のPC市場は0.8%の成長が見込まれるという。

Computer Weekly日本語版 12月6日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 12月6日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 このオンライン調査は2017年の6月から7月にかけて実施され、米国、英国、ドイツ、中国、インド在住の18歳から74歳までの1万6537人が回答した。

 この調査では、業務用PCの出荷台数が2017年末までに成長軌道に戻ると報告されている。これは、多くの地域──特に西ヨーロッパで、「Windows 10」への急速な移行が進んでいることに起因する。

 Microsoftの「Windowsライフサイクルファクトシート」によると、「Windows 7」の出荷版(Service Packなし)のサポートは2013年4月9日に終了している。「Windows 7 Service Pack 1」のサポートは、2020年1月14日まで継続される予定だ。

 Windows 7や「Windows 8.1」などの旧バージョンのWindowsを、Intel、AMD、NVIDIA、Qualcommなどのメーカーの新しいプロセッサやチップセットで実行するとサポートが制限される。

 「高額部品が原因で価格が上昇しているとしても、Windows 10への移行によりPC市場は2017年いっぱいは比較的安定している。当社の予測では、2018年度、デスクトップPC、ノートPC、ウルトラモバイルPCなどのPC市場の成長率は0.8%に回復する」と語るのは、Gartnerでリサーチ部門のディレクターを務めるランジット・アトウォール氏だ。

 同氏は、企業に向けて次のように話している。「多くの業務用PCでWindows 7が使われている。大半の企業戦略は、クラウドに移行してモビリティーを高め、セキュリティを強化する方向へ向かっている」。企業がこうした戦略を進めるには、Windows 10が提供する機能が適していると同氏は補足する。

 だが、OSのアップグレードとハードウェアとの間にあった昔ながらの関係が、Windows 10ではなくなっている。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...