Googleの開発者向けカンファレンスでは、生体認証や新しいAndroidのバージョンなどに関するさまざまな講演があった。しかし、はっきりとプライバシー問題に言及した講演はなかった。なぜだろうか。
Googleが開発者向けに実施するカンファレンス「Google I/O」の初日では、3つの基調講演があった。GoogleのCEOであるサンダー・ピチャイ氏が一般消費者向けの講演を実施。同社の製品開発者グループのバイスプレジデントであるジェーソン・タイタス氏が開発者向けの講演を、開発者であるダン・サンドラー氏、ロマン・ガイ氏やチェット・ハーゼ氏がAndroidに関する講演をそれぞれ実施した。
しかし、Google I/Oにおいてセキュリティに関する内容は乏しかった。約5時間に及んだこれらの基調講演の間に、セキュリティやプライバシーに言及した話は3つしかなかった。1つ目は、開発者向け会議(developer conference)内で発表された、GDPR(EU一般データ保護規則)に対応したGoogleクロス基盤アプリ開発ツール「Firebase」に関する話だ。2つ目はAndroidに関する基調講演で発表された、指紋認証を含むさまざまな種類の生体認証APIに関する話。3つ目はAndroidの新バージョン「Android P」が、ネットワークトラフィックを監視するアプリに対してアクセスを遮断する仕組みの話であった。
Android Pの開発者レビュー(developer previews)では、バックグラウンドで動作するアプリからのカメラやマイクへのアクセスの遮断、バックアップデータの暗号化の強化、ネットワーク接続における任意のMACアドレスの付与、そして、アプリが古いAPIを使用している場合のHTTPSの設定やアラートのより的確な通知を含め、セキュリティが向上していることが分かっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
従来のSOCは、AIや機械学習を用いた高度な攻撃に対処できなくなりつつあり、可視性とコンテキストの欠如や検証の複雑化など、さまざまな課題が山積している。この状況を改善するには、人手に頼ったSOCモデルから脱却する必要がある。
比較的新しい製品分野である「SD-WAN」にも、早くも変化が起こり始めている。SD-WANは今後、どう進化するのか。「SASE」といった関連技術との関係性を踏まえながら、“次世代SD-WAN”の方向性を探る。
ランサムウェア以外にもさまざまなサイバー攻撃が企業を襲い続けているが、重大なセキュリティインシデントへの対策を適切に行えている企業は今も少ない。その理由や、状況を改善するための4つのステップを詳しく解説する。
サイバー攻撃による被害は、金銭的な損失だけでなく、信用の失墜や業務継続への支障といった経営上のリスクに直結する。このようなリスクへの備えとして有効なのが、「脆弱性診断」だ。脆弱性診断の目的や実践方法について解説する。
昨今、組織のネットワーク外に分散したエンドポイントが、攻撃者にとって格好の標的になっている。このような中でエンドポイント保護の新たな形として期待を寄せられているのがEDRだ。しかし、運用が難しいなどの課題も多い。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...