書き込まれたデータを自動的に暗号化する自己暗号化ドライブは、多くのコンプライアンス要件を満たすことができる。ただし弱点もあることに注意する必要がある。
データのセキュリティがますます重視される時代になった。悪意のあるデータアクセスの脅威がなくても、それを最低限に抑えているとしても、コンプライアンスの面からセキュリティ確保に最善を尽くさなければならない。
データはストレージメディアに配置される。その大部分はHDDやフラッシュ上に存在する。データセンター内でも、アレイから取り外された状態でも、役割を終え廃棄された状態でも、こうしたデータのセキュリティは確保しなければならない。つまりデータが保存された状態であればそれを保護しなければならない。
データのセキュリティを確保する最も簡単な方法の一つが、自己暗号化ドライブ(SED:Self-Encrypting Drive)の使用だ。SEDはオンディスク形式の暗号化を備えたハードウェアで、あらゆるストレージアレイメーカーから入手できる。
SEDは暗号化ハードウェアを搭載しており、製造時にデータの暗号鍵が組み込まれる。出荷時は、この暗号鍵が認証鍵によって解除された状態に設定される。そのため任意の機器でSEDのデータを読み取ることができる。
SEDの暗号化は、顧客が工場出荷時の認証鍵を秘密鍵に変更し、鍵管理サーバに保管することで有効になる。その後、この鍵が起動時に適用され、サーバの実行中は常にSEDのデータを暗号化する。SEDが非アクティブになるとSEDは完全に保護された状態になり、別のPCで実行することはできない(以下で説明する悪意のある状況は除く)。
続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して
会員登録あるいはログインしてください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...