Apple独自のシングルサインオン「Sign In with Apple」は本当に安全か?専門家の意見は真っ二つ

Appleは、ユーザーのプライバシーを重視した独自のシングルサインオンサービス「Sign In with Apple」を準備中だ。このサービスについて専門家の評価は分かれている。

2019年07月06日 08時30分 公開
[Michael HellerTechTarget]

関連キーワード

Apple | iOS


画像

 Appleは、2019年6月に開催した開発者向け年次カンファレンス「Worldwide Developers Conference」(WWDC)で、シングルサインオン(SSO)サービス「Sign In with Apple」を発表した。GoogleやFacebookなどが提供している、ソーシャルメディアサービスのアカウントを利用したSSO(ソーシャルログイン)サービスよりもプライバシーを確保できるとうたっている。

 Sign In with Appleは、アプリケーションベンダーに提供するデータを制限することでプライバシーを保護する。ユーザーのメールアドレスを匿名化する機能も利用できる。Appleがランダムなメールアドレスを生成してサードパーティーのベンダーに提供し、サードパーティーサービスがこのアドレスへの通信をユーザーに転送する仕組みだ。

 Apple製品の共通アカウント「Apple ID」の認証として、Sign In with Appleはパスワードと確認コードによる二要素認証を必要とする。加えて「iOS」搭載デバイスの顔認証「Face ID」や指紋認証「Touch ID」と連携させることで、セキュリティを高めている。Webサービスへのサインインでは、Sign In with Appleは他のSSOサービスとほぼ同様に機能しそうだ。

具体的な処理は不明確なまま

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...