企業のIT化が進むにつれ、セキュリティの重要性が増している。セキュリティ担当者と経営層がそれぞれの役割を遂行するだけでは、セキュリティ対策は万全にできない。なぜなのか。
前編「『セキュリティ人材不足』に嘆く企業が雇うべき“門外漢”に必要なスキル」は、調査会社Enterprise Strategy Groupのレポートを基に、アナリストであるジョン・オルツィク氏が考えるセキュリティ分野の人材不足の解決策を紹介した。後編は、セキュリティ担当者に必要なスキル、企業がセキュリティ対策をする上で念頭に置くべき考えをオルツィク氏に聞く。
オルツィク氏 セキュリティ分野の人材不足を解消するためには、一般の人々に対するセキュリティ教育の強化も必要だ。セキュリティインシデントは、開いてはいけない添付ファイルをクリックしたり、フィッシングメールにだまされたりすることが原因で発生する。韓国のように、学校の教育プログラムの一環としてセキュリティ教育を実施している国もある。
米国でもノースダコタ州には、幼稚園から高校、大学、さらには職場をも対象としたセキュリティ教育プログラムがある。これは非常に興味深い先進的な取り組みだ。この教育を受けた人は、セキュリティ関係の仕事に就かなかったとしても、セキュリティの観点から正しい行動ができるようになり、結果的に多くの人の安全を守ることになるだろう。
―― 専門外からも人材を採用すべきとのことでしたが、専門内外を問わず、優れたセキュリティ担当者に求められるのはどのようなスキルでしょうか。
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