「Microsoft Office」が初期設定でVBAマクロをブロックするかどうかにかかわらず、ユーザー企業は手動でVBAマクロをブロックできる。その手順を説明する。
Microsoftのオフィススイート「Microsoft Office」には、マクロ(アプリケーション自動操作機能)を記述するためのプログラミング言語「Visual Basic for Applications」(VBA)がある。Microsoft Officeの基本的なセキュリティ対策の一環として、同社はインターネットから入手したVBAマクロをブロックすることを推奨している。
2022年4月にMicrosoftは、初期設定でVBAマクロをブロックする変更をMicrosoft Officeに加えたものの、2022年7月にこの変更を一時的に撤回した。その場合でも、ユーザー企業が手動でVBAマクロをブロックすることは可能だ。方法は幾つかある。
IT管理者はディレクトリサービス「Active Directory」のコンピュータ/ユーザー制御機能「グループポリシー」を使い、手動でVBAマクロのブロックを有効にすることができる。IT管理者はグループポリシーを管理する「グループポリシー管理コンソール」(GPMC:Group Policy Management Console)を使って、Microsoft Officeアプリケーションごとにブロックを有効化することが可能だ。
他にもIT管理者はVBAマクロ通知設定を利用し、Microsoft OfficeによるVBAマクロの処理を管理できる。VBAマクロ通知設定では、VBAマクロが存在しても、Microsoft Officeが無効にするように制御可能だ。エンドユーザーがだまされて不正なVBAマクロを実行してしまうことを防止できる。
VBAマクロを無効化しても、エンドユーザーによるファイルの閲覧や編集は可能だ。ただし、それ以外の機能を利用するには、VBAマクロを再び有効にする必要がある。有効化したい場合、Microsoft Officeの設定で「信頼できる場所」として指定したフォルダに、該当するフォルダを置くことで、VBAマクロを実行できるようになる。
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