東大合格90人超 聖光学院中高は「AIで英語発音矯正」をどう実現したのか?教育ITニュースフラッシュ

英語発音矯正にAI技術を生かす聖光学院中学校高等学校の取り組みや、児童発達支援事業所によるミクシィのコミュニケーションロボット導入事例など、教育ITに関する主要なニュースを紹介する。

2022年09月15日 08時15分 公開
[小笠原 由依TechTargetジャパン]

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 「英語の『発音』をどのように指導すべきか」は、教育機関における英語教育の難題だ。40人近い学習者に対して、教員が一人一人の発音を聞いて個別に指導をしようとしても、授業時間に限りがある中では質と量の両面を確保するのは難しい。今回は、こうした課題の解決を目指した聖光学院中学校高等学校(横浜市中区)のAI英語スピーキングアプリケーションの導入事例をはじめ、教育ITに関する主要なニュースを3つ紹介する。

聖光学院中高が導入した「AIで英語発音矯正」の中身とは?

 2022年の東京大学合格者数91人を誇る中高一貫校、聖光学院中学校高等学校は同年9月、ELSAの英語発音矯正アプリケーション「ELSA Speak」を導入した。導入対象は同校の高等学校2年生。ELSA Speakは人工知能(AI)技術を活用した独自の音声認識機能を活用し、学習者の発音と正しい発音との誤差を解析し、評価する。「どの音を正しく発音できていないのか」といった、英語を正しく発音する上で必要な要素を項目別に可視化する。同校は1クラス30〜45人の生徒に対して、限られた時間の中での個別の発音矯正を実現する手段を模索していた。各生徒に即時にフィードバックを実施し、修正すべき点を視覚的に表示できる点を評価し、ELSA Speakを導入した。(発表:ELSA Japan<2022年8月4日>)

児童生徒が体調を報告できるスマホアプリ 常盤太田市教委が市立小中に一斉導入

 茨城県・常陸太田市の教育委員会は2022年5月、リーバーの教育機関向け医療相談アプリケーション「LEBER for School」を市立小中学校全校に導入した。児童生徒の健康観察に関する教職員の業務負担を軽減する狙いだ。LEBER for Schoolでは、本人や保護者が専用のスマートフォンアプリケーションを使って、検温結果や体調といった児童生徒の健康観察情報を小中学校に連絡できる。小中学校は管理者用アプリケーションで、児童生徒の健康観察情報を確認可能だ。同市の市立小中学校では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行後、検温情報の集計や電話による欠席連絡への対処といった児童・生徒の健康観察に関わる業務負担が増加していたという。必要な機能を満たしていたことに加えて、東海村を始めとする近隣自治体が既に導入をしていたことを踏まえて、LEBER for Schoolを選定した。(発表:リーバー<2022年8月9日>)

川崎市の発達支援施設がミクシィのAIロボットを導入 その理由は?

 児童発達支援事業所であるプライズキッズ溝の口教室は2022年8月、人工知能(AI)技術を活用したコミュニケーションロボットを導入した。ロボットを活用した発達支援「ロボット療育」の取り組みを実施する。今回導入したミクシィの「Romi」は、会話に特化したコミュニケーションロボットだ。AI技術で、エンドユーザーとの会話の返答をその都度作り出す。プライズキッズ溝の口は、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもにロボットと触れ合ってもらうことで、コミュニケーション能力や社会性の発達を促す。プログラミングによる「段取りの仕方の練習」や、言語聴覚士と共にRomiを活用した会話訓練を実施する。決まった言葉を返すのではなく、会話の流れや季節、天気、時間帯などを考慮して返事ができる点を評価して、Romiを導入した。(発表:ミクシィ<2022年8月1日>)

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