香川大学のセキュリティサービス導入事例や、熊本市の新体力テストデータの収集・分析システム導入事例など、教育ITに関する主要ニュースを紹介する。
学習者や教職員などの個人情報を抱える教育機関にとって、セキュリティ対策は喫緊の課題だ。セキュリティ製品/サービスはその具体的な手段となるだけではなく、教育機関ならではの別の用途もあるという。今回は、セキュリティサービスをさまざまな用途で生かす香川大学の事例をはじめ、教育ITに関する主なニュースを3つ紹介する。
ソースポッドの情報漏えい情報検知サービス「SPC Leak Detection」を2022年4月に導入した。「オープンソースインテリジェンス」(OSINT)を活用して、漏えいしたシステムアカウントを検出できる点を評価した。OSINTはインターネットに公開されている情報を収集し、分析する手法だ。香川大学はセキュリティ強化の他に、同大学の学生によるサイバー防犯ボランティア団体「SETOKU」(SEcurity Team Of Kagawa University)の活動支援やセキュリティ教育にもSPC Leak Detectionを生かす。SETOKUは、香川県警察からサイバー防犯活動の委嘱を受け、香川大学や近隣地域におけるサイバー犯罪被害防止のための教育活動や啓発活動などを実施している。(発表:ソースポッド<2022年7月5日>)
2022年4月に、一般社団法人スポーツ能力発見協会の新体力テストデータ集計・分析システム「DOSA SCHOOL」を市内の小中学校に導入。学習者自身で新体力テストのデータを入力できる点、データを自動的に集計・分析できる点を評価した。学習者は管理画面で、自らのデータを校内平均と比較したり、向いているスポーツといった情報を確認したりできる。熊本市は、これまで教員が担ってきたデータの入力を学習者にしてもらい、教育委員会が担当していたデータ集計を自動化することで、教員や教育委員会の作業負担を減らす考えだ。(発表:スポーツ能力発見協会<2022年7月21日>)
ネクストビートが提供する保育所・幼稚園向け業務支援システム「保育士バンク!コネクト」を2022年9月、市内全29カ所の学童保育施設に導入する。同システムのシフト作成・管理機能、給与計算用データ作成機能などを活用することで、学童保育施設で働く職員の事務作業の効率化を目指す。川西市は2021年、同市が運営する保育所や幼稚園などに同システムを導入し、職員の事務作業の効率化が図れたことから、学童保育施設にも導入することを決定した。(発表:ネクストビート<2022年7月25日>)
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