iOS 16に見つかった“危ない脆弱性” 影響を受けるAppleデバイスはこれだまたか「Appleが脆弱性修正」【前編】

Appleは「iOS 16」の重大な脆弱性「CVE-2022-42827」のパッチを公開した。悪用の実績があるという、CVE-2022-42827の影響を受けるAppleデバイスとは何か。

2022年12月21日 10時00分 公開
[Alexander CulafiTechTarget]

関連キーワード

Apple | iOS | 脆弱性対策


 2022年10月、AppleはモバイルOS「iOS 16」の脆弱(ぜいじゃく)性「CVE-2022-42827」に対するパッチ(修正プログラム)を公開した。CVE-2022-42827は、確保した領域外のメモリにデータを書き込んでしまう「境界外書き込み」の脆弱性だ。攻撃者が悪用すると、任意のプログラムの実行が可能になるという。

影響を受けるAppleデバイスはこれだ

 Appleが公開したパッチは、確保済みメモリ領域の境界チェック機能を改善し、CVE-2022-42827を修正する。下記のAppleデバイスのユーザーはセキュリティ強化のために、パッチを適用する必要がある。

  • スマートフォン
    • iPhone 8以降
  • タブレット
    • iPad Pro全機種
    • iPad Air第3世代以降
    • iPad第5世代以降
    • iPad mini第5世代以降

CVE-2022-42827だけではない 他にも脆弱性多数

 今回のCVE-2022-42827に対するパッチと併せて、Appleは任意のプログラム実行を可能にする脆弱性10件以上のパッチを公開した。中には、カーネルに関与する脆弱性が数件あるという。

 CVE-2022-42827については、Appleは「すでに悪用された可能性がある」との報告を受けていると説明。対象機種のユーザーに対して注意を呼び掛けている。


 後編は、Apple製品の脆弱性について、セキュリティ専門家がどう見ているのかを紹介する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...