Googleクラウドの“爆速”VM(仮想マシン)「C3」シリーズとは?Google Cloud Next 2022で見えたGoogle「次の一手」【後編】

HPCや大規模なアプリケーションに適した仮想マシンタイプとして、Googleが用意するのが「C3」シリーズだ。C3シリーズの特徴を簡潔に紹介する。

2022年12月21日 08時15分 公開
[Tim McCarthyTechTarget]

 Googleは、同社の仮想マシン(VM)サービス「Compute Engine」を継続的に強化している。2022年10月、同社はCompute Engineの新しいVMタイプ「C3」シリーズのプレビュー版を公開した。

「C3」とは? Googleの狙いは

 ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC:大規模科学技術計算)やデータ処理が集中するワークロード(アプリケーション)が、C3シリーズの主な想定用途だ。似た用途に利用できる既存のVMタイプには「C2」シリーズや「C2D」シリーズなどがある。C2シリーズはIntel製CPU、C2DシリーズはAMD(Advanced Micro Devices)製CPUを搭載する。

 C3シリーズは、Intelのデータセンター向けCPU「Intel Xeon Scalable」第4世代と「Intel Infrastructure Processing Unit」(Intel IP)を使用する。Googleによると、C3シリーズはC2シリーズと比べて、ワークロードのデータ処理速度を向上させている。C3シリーズは、同社が2022年9月に発表したHPC向けのブロックストレージサービス「Hyperdisk」と組み合わせて利用できる。

GCPのリージョンが増加

 Googleは、新たにオーストリア、ギリシャ、ノルウェー、スウェーデンの5カ国にGCPのリージョン(地域データセンター群)を開設した。2022年前半にも、米オハイオ州のコロンバス、ダラス、フランスのパリ、イタリアのミラノ、スペインのマドリッドに5つのリージョンを開設している。同社はリージョンを増加させることで、GCPの需要増加に応える。

 ITコンサルティング企業のEvaluator Groupでアナリストとして働くデイブ・ラッフォ氏は「もはやクラウドサービスは、あらゆるデータを放り込む単なるリポジトリではなくなっている」と主張。Googleが追い求めているのは「高度なワークロードのインフラだ」と語る。

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