セキュリティの専門家として活躍するためには、さまざまな知識やノウハウを身に付けることが重要だ。クラウドを中心に幅広いセキュリティの知識とノウハウが身に付く認定資格とは。
セキュリティの分野で腕を磨いてキャリアアップしたいと考えている人には、認定資格の取得がお勧めだ。専門知識を身に付けていることを認定資格で証明できれば、活躍の幅が広がったり、年収が上がったりすることが期待できる。では、どのような認定資格を取得すればいいのか。クラウドに関連するセキュリティ分野を含めて、厳選した「認定資格10選」のうち本稿は5つ目以降を紹介する。
2021年4月にリリースされたGIACのGCLDは、クラウドサービスプロバイダーの評価方法、マルチクラウド(複数のクラウドサービスの組み合わせ)を含めたクラウド利用の計画、セキュリティ、リスク評価、インシデント対応などを扱っている。GCLDを取得した人はセキュリティのエンジニアやアナリストの他、クラウド管理者、クラウド監査人として活躍できる。
GCLDは、SANS Instituteが提供する学習コース「SEC 488: Cloud Security Essentials」をベースとしている。このコースでは主に以下のことを学ぶ。
GIACは受験者のキャリアパスに応じて適用できる、専門的な認定資格も提供している。これには以下が含まれる。
Mile2のC)CSOにはインストラクターによる学習セッションや独習、ライブバーチャルトレーニングを含む5日間のプログラムがある。プログラムは以下の15のモジュールで構成されている。
受験に当たり、クラウドアーキテクチャに関する一般的な知識に加え、仮想化と情報セキュリティ分野においてそれぞれ1年の実務経験が推奨される。
ArcituraのCertified Cloud Security Specialistはクラウドインフラやクラウドアプリケーション、仮想化技術などに関連するセキュリティに焦点を当てている。取得した人はセキュリティ専門家の他に、クラウドアーキテクトとして活躍できる。Certified Cloud Security Specialistは以下の3モジュールで構成されている。
CompTIAの認定資格はクラウドセキュリティに特化したものではないが、中にはクラウドセキュリティを扱っている認定資格もある。Cloud Essentials+と、「9.」で取り上げる「Cloud+」だ。Cloud Essentials+はエントリーレベルの認定資格として、クラウドコンピューティングを取り入れたビジネスの意思決定に焦点を当てている。
セキュリティに関しては、Cloud Essentials+はクラウドセキュリティの主な懸念点や対策、リスク評価、クラウドセキュリティポリシーの策定、コンプライアンスなどを扱っている。受験に当たり、クラウド技術の実務経験に加え、半年から1年のITビジネスアナリストの実務経験が望ましい。
Cloud+はクラウドコンピューティングの実装に重点を置き、Cloud Essentials+より深い知識やノウハウを身に付けられる。セキュリティについては、セキュリティ機能の設定やアクセス制御、暗号鍵とセキュリティ証明書の管理、セグメンテーションとマイクロセグメンテーションを扱っている。受験に当たり、2~3年のシステム管理またはネットワーキングの実務経験などが推奨される。
大半の企業は特定のベンダーや団体によるクラウド技術を採用しているため、セキュリティ担当者がその技術に特化した認定資格を取得することは有益だ。例えば、以下の認定資格がある。
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