Z世代が労働力として活躍する時代になった。一方で、ビジネスの場では「Z世代は仕事ができない」と見なされる傾向がある。それはなぜか。Z世代の特徴と併せて考える。
Z世代(1995年〜2009年に生まれた世代)が続々と社会人デビューしている。職場におけるZ世代の比率はこれから徐々に高まってくる。Z世代の活躍に期待が集まるところだが、職場では「Z世代は仕事ができない」と見なされる傾向にあるようだ。これには、Z世代のある特徴が関係している。
Z世代は、ミレニアル世代(1980年代前半から1990年代半ばまでに生まれた世代)とα世代(2010年以降に生まれた世代、ポストZ世代)に挟まれる世代だ。
Z世代は、気候変動や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に端を発した社会問題など、さまざまな課題に直面してきた。生まれながらにしてITの進歩やイノベーションによるさまざまな変革を経験したことで「デジタルネイティブ」というニックネームも付けられている。世界中のさまざまな統計のデータベースを提供する調査会社Statistaが2022年11月に実施した調査によると、Z世代の40%が毎日4時間以上ソーシャルメディアを利用している。
デジタルネイティブと言われるZ世代は、IT以外にも強みがある。調査機関Pew Research Centerが2020年5月に公開したZ世代の特徴に関する調査レポートによると、Z世代はこれまでで最も教育水準の高い世代とされ、社会的受容性(新しい技術や物を受け入れる度合い)が高く、進歩的で、政府寄りだとされている。
一方でビジネスリーダーの間では、Z世代に対する否定的な見方がある。学生向けに教育関連の情報を提供するオンラインマガジン「Intelligent.com」は2023年8月、新卒の社会人と雇用に関する調査結果を公開した。この調査は、1243人のビジネスリーダーを対象に、Intelligent.comの委託で調査会社Pollfishが2023年7月に実施した。Z世代に関しては、以下の結果になった。
上記の回答に関して、「どのような点で働ける状態になっていないか」という質問に対して、回答者の70%が「勤務態度」「コミュニケーションスキル」を挙げた。
このような見解がある一方で、Z世代を含めたあらゆる世代が、組織に価値をもたらす可能性がある。仕事に関して主体性を持ってもらうための第一歩となるのが、インターンシップだ。
中編は、インターンシップをした方がよい理由、筆者がインターンシップで得られた経験について紹介する。
※本稿は、ロジャーウイリアムズ大学の学生で、米TechTargetのインターンを務めるジョーダン・ミッチェル氏の寄稿記事です。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...