テクマトリックス、ソースコード解析/保守支援ツールの日本語版を発表NEWS

C、C++/C#、Javaなどの言語に対応したソースコード解析を行い、その構造や依存関係などの情報をグラフやチャートといった形式で可視化することで、開発作業の効率化を支援する。

2009年07月03日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 テクマトリックスは7月2日、ソースコード解析ツール「Understand 2.0 日本語版」(以下、Understand)の販売を開始した。日本国内では2008年8月から英語版が提供されていたが、今回の新版ではメニューやボタンなどのGUI部分とヘルプ、マニュアルなどが日本語になった。

 Understandは、米Scientific Toolworksが開発したソースコード解析ツール。C、C++/C#Javaなどの多言語に対応したソースコード解析を行い、ソースコード内の呼び出しや参照などの依存関係、クラスや制御フローの階層構造といった情報を“グラフィカルビュー”によって可視化する。グラフィカルビューは、JPEGやPNGなどの画像データ、Microsoft Office Visioのデータ形式で保存できる。また、表示された解析結果の各要素をクリックすることで、その詳細情報やソースコードの参照などが可能。

photo Understand 2.0 日本語版の画面と解析結果のグラフィカル表示例《クリックで拡大》

 さらにUnderstandでは、統合されたクラス数や最大継承ツリーなどの70種類のメトリスク分析機能が搭載されている。これにより、ディレクトリやファイル、関数などを分析し、ソースコードの品質を定量的に評価することができる。

 そのほか、30種類の分析結果のHTMLまたはテキスト形式でのリポート生成、メトリスク分析ではグラフやチャート形式での生成も可能。同社では、このツールを活用することで、ソースコードの構造解析やコーディングといった開発時の支援だけでなく、コードレビューにおけるドキュメント作成などの保守作業の軽減も可能だとしている。UnderstandのサポートOSは、Microsoft Windows 2000以降またはLinux。

 Understandには、3つのエディションが用意された。基本的な解析機能を持つ「Engineer Edition」、スナップショットによる差分比較などのより高度な解析・メンテナンスが可能でチーム開発に適した「Pro Edition」、Pro Editionの機能に加えてPerl APIを使用したカスタマイズが可能な管理者向け「Analyst Edition」の3つ。

 ライセンス価格は、Engineer Editionが9万8000円、Pro Editionが19万8000円、Analyst Editionが49万8000円(いずれも税別、1年間の保守サービス料金を含む)。また、15日間無償で利用できる体験版を同社のWebサイトよりダウンロードできる。

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