AWSでハイブリッドクラウドを構築するための、9つの開発手法VMwareやRed Hatとも連携(1/2 ページ)

多くの企業がハイブリッドクラウドを目標とするが、その実現には課題が伴う。AWSは、オンプレミスとオフプレミスでアプリケーションを構築するためのハイブリッドクラウドツールを提供している。

2017年10月18日 05時00分 公開
[Stephen J. BigelowTechTarget]

 企業が柔軟性、スケーラビリティ、回復性の向上を求めることが増えるにつれ、ハイブリッドクラウドの人気がますます高まっている。「Amazon Web Services」(AWS)には、オンプレミスとパブリッククラウドのワークロードをサポートするさまざまなサービスがある。

 ITチームは多くの場合、継続的デプロイや継続的インテグレーション(CI)などのDevOps(開発と運用が連携してシステム開発を進める手法)を用いることになる。開発者には、アプリケーションのダウンタイムを最小限に抑え、ハイブリッドクラウド環境の統制を維持しながら利用できるツールやサービスが必要だ。

AWSのハイブリッドクラウド開発ツールとサービス

 AWSのエコシステムには、「AWS CodeDeploy」や「AWS OpsWorks」など、ハイブリッドクラウド開発用のツールとサービスが幾つかある。また、アプリケーション開発とハイブリッドプロジェクトが強化する多くのAWSパートナーシップもある。

 Red Hatの「Red Hat Linux」、VMwareのインスタンスのサポート、オンプレミスやクラウドでの仮想インスタンスの管理など、具体的なプラットフォームに対応するサービスもある。また、ハイブリッドクラウドセキュリティを強化し、ユーザーが適切な権限を得た上でリソースを使用できるようにするサービスもある。本稿では、AWSのツールとパートナーシップによってハイブリッドクラウドをサポートするための9つの方法を紹介する。

1.AWS CodeDeploy

 企業のITチームは新たなコードを迅速に導入する必要がある。AWS CodeDeployはプラットフォームや言語に依存しないサービスで、「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」とオンプレミスの両方のインスタンスにコードを自動導入する。このサービスは個別のインスタンスに導入することも、数千のインスタンスにスケーリングして導入することもできる。その後、ITチームは詳細レポートを生成して、各アプリケーションがいつどこで起動するかを追跡できる。また自動化により、定期作業や繰り返し作業の速度を向上すると同時に、アプリケーションのダウンタイムを削減し、エラーを排除できる。開発者は、アプリケーションのトラブルシューティングを行うために、インストールをロールバックすることも可能だ。AWS CodeDeployを使用する場合は「AWSマネジメントコンソール」「AWSコマンドラインインタフェース」から利用することも、サードパーティー製ツール統合用のソフトウェア開発キットやAPIから利用することもできる。

2.AWS OpsWorks

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news036.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news033.jpg

サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身
時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンの...

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...