「Amazon Web Services」(AWS)は仮想マシン(VM)やデータベース、ネットワークなどのクラウドサービス群だ。AWSの主な競合サービスにはMicrosoftの「Microsoft Azure」とGoogleの「Google Cloud Platform」、IBMの「IBM Cloud」などがある。(続きはページの末尾にあります)
Amazon CloudWatchとAWS CloudTrailはどちらもAWSリソースの監視や管理のためのツールだ。両者を組み合わせることで何ができるのか。その活用方法を説明する。
「Amazon CloudWatch」と「AWS CloudTrail」は、AWSサービスのログを記録してトラブルシューティングを支援する点で共通する。しかし両者の役割や機能は異なる。それぞれの違いと機能を解説する。
AWSサービスのコスト削減に生かせる「AWS Compute Optimizer」と「AWS Cost Explorer」。それぞれの違いとは何なのか。両ツールを比較し、AWSをより安く使うための方法を解説する。
英国内務省とAWSが2023年末に締結したサービス契約の内容が、専門家の間で議論を呼んでいる。内務省には、プロジェクトに従事するAWS担当者を審査する権限がないためだ。どういう背景があるのか。
英国内務省が2023年末にAWSと締結したサービス契約料金が「今までにないほどの額」に達していることが、専門家たちの注目を集めている。
英国内務省が2023年末にAWSと締結した3年契約は4.5億ポンドもの大型案件だった。政府が公開している契約書の内容と経緯が、専門家の間で議論を巻き起こしている。
Broadcomによる買収で大幅再編されたVMwareの製品/ライセンス体系。これを機にITインフラを再構築したいと考える企業もあるだろう。では、VMwareからどこに移行すればよいのか。移行先の最有力候補は何か。
Broadcomが、「VMware Cloud on AWS」のAWSを経由する販売を終了した。この動きは、Broadcomの買収に伴うVMware事業の方針の変更が関係している。同社の狙いと、AWSやユーザー企業の反応を説明する。
2006年に提供開始した「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)は、さまざまな進化を遂げた。老舗ストレージベンダーが競合してきた市場に、Amazon S3は何をもたらしたのか。
AWSの仮想マシンサービス「Amazon EC2」に安全に接続するためのサービス「EC2 Instance Connect」でエラーが発生する場合がある。何が問題でどのように対処すればよいのか。
AWSやAzure、GCPのようなハイパースケーラーのクラウドサービスでこそ、生成AIの真価を引き出せる可能性がある。それはなぜなのか。AWSで生成AIを活用する方法を担当者に聞いた。
AWSでは「マルチリージョン」と「マルチAZ」のどちらが適切なのか。そもそも「リージョン」や「AZ」(アベイラビリティゾーン)とは何か。各用語の意味を整理しつつ、AWSの適切な使い方を探る。
従業員の人員整理を繰り返してきたAWSが、また従業員の大量解雇に踏み切る方針が明らかになった。今回の解雇の背景には何があるのか。
AWSが東京リージョンと大阪リージョンに2.26兆円を投資する。これまでに日本市場でどのような動きがあったかを振り返る。
AWSを利用する際は、適切な「リージョン」「アベイラビリティゾーン」を選択することでデータの通信速度を短縮したり、インフラの冗長性を高めたりできる。その基本的な方法を説明する。
IAMマネージドサービスの選択に当たっては、確認すべき項目が多数ある。自社に最適なサービスをどう選べばいいのか。検討項目や推奨事項を紹介する。
GitHub社のCEOトーマス・ドームケ氏は、クラウドサービスがアプリケーション開発分野をより良くすると考えている。その考えを支える、GitHubが目指す「クラウドネイティブ開発」とは何か。
クラウドサービスへの大規模なシステム移行をスムーズに進めるには、どの作業から始めるべきなのか。AWS移行を進めるNasdaqのCIOが、クラウドサービス移行の前に検討すべきポイントを説明する。
株式市場のNasdaqがAWSと連携し、各市場のクラウドサービス移行を進めることを発表した。同社の狙いと、移行の中核要素となるAWSサービスを説明する。
Amazon.comは2004年、分散型メッセージキューイングサービス「Amazon Simple Queue Service」(Amazon SQS)を初の開発者向けサービスとして提供開始した。2006年に、ストレージサービス「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)と仮想マシンサービス「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)、Amazon SQSの3つのサービスを含むクラウドサービス群として、AWSを再編成した。
その後、低コストかつ高い可用性と拡張性を備えるインフラの構築を支援するクラウドサービスが、AWSに加わってきた。Amazon.com子会社のAWS社は現在クラウドサービス事業に専念しており、世界各地にリージョン(データセンター)を設置している。リージョンは日本や米国、オーストラリア、欧州、ブラジルなどにある。
AWS無料利用枠でトライアルが可能
AWSサービスは1時間単位または秒単位の従量課金制を採用している。各AWSサービスの利用を予約したり、1年または3年の定期利用契約を締結したりすることで、利用料金の割引が受けられる。
コストが導入の障壁になっている場合、「AWS Free Tier」(AWS無料利用枠)で各AWSサービスを試すことができる。AWS無料利用枠には、
特定のAWSサービスを使い始めてから一定期間無料になる「Free Trials」(無料トライアル)
AWSに登録した日から12カ月間、特定のAWSサービスが無料のプラン「12 months free」(12カ月間無料)
期間無制限で特定のAWSサービスが無料のプラン「Always free」(常に無料)
の3種類がある。
「Amazon Web Services」(AWS)のイノベーションと新製品開発のペースは、同社最大級の差別化要因としてアナリストが引き合いに出すことがある。同社は製品開発のプロセスを逆にたどることによってこれを実現している。同社のチームは最初に、“このサービスで何ができるか”を分かりやすく具体的に説明する1ページのプレスリリースを作成する。
この1ページの文書は、セキュリティに重点を置いたFAQ集と照らし合わせながら作成しなければならない。その目的は、データやプライバシーの保護方法についてユーザーが抱く可能性がある疑問を想定し、前もって対処することにある。これによってAWSユーザーのためのセキュリティが製品の設計段階で「最初の文書」から、確実に盛り込まれる。
このプレスリリース作成に当たるチームの規模と構成は、Amazon.comの元CEOのジェフ・ベゾス氏が考案した「2枚のピザ」というチームルールのコンセプトが指針になる。この専属チームのメンバーは同じ部署の人員である必要はない。チャンスや課題に対応するために全社から集められる。だがこれに関わる人数は、2枚の特大アメリカンピザを分け合える数でなければならない。
このアイデアは開発チームが規模に過度に縛られる事態を防ぐ。常に決められた数の人員を保つことに固執すると、イノベーションとは完全に相反する姿勢につながりかねない。
2枚のピザルールは、チームが大きくなり過ぎて制御できなくなる事態も防ぐ。大きくなり過ぎるとサブチームができてしまい、メンバー同士のコミュニケーションがうまくいかなくなるリスクが生じる。