AWSサービスのコスト削減に生かせる「AWS Compute Optimizer」と「AWS Cost Explorer」。それぞれの違いとは何なのか。両ツールを比較し、AWSをより安く使うための方法を解説する。
Amazon Web Services(AWS)の「AWS Compute Optimizer」「AWS Cost Explorer」は、どちらもAWSの各クラウドサービスのコスト削減を支援するツールだ。AWSサービスの“無駄遣い”が起きている原因を特定し、コストを抑えるのに役立つ。本稿はAWS Compute OptimizerとAWS Cost Explorerの違いと、両ツールをコスト削減につなげるための手順を説明する。
AWS Compute Optimizerは、仮想マシンサービス「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)とブロックストレージサービス「Amazon Elastic Block Store」(Amazon EBS)、コード実行サービス「AWS Lambda」といった特定のAWSサービスのコスト削減を目的としている。一方でAWS Cost Explorerがコスト計算の対象にしているのは、あらゆるAWSサービスだ。自社で利用中のAWSサービスの中でも、コスト高騰の原因がAWS Compute Optimizerの対象外のAWSサービスである場合、AWS Compute Optimizerを利用しても意味がない可能性がある。
エンドユーザーがAWS Cost Explorerの情報を確認できるようにするには、IT管理者がAWSのコスト管理コンソール「AWS Cost Management」で、対象のエンドユーザーによる請求情報の閲覧を有効にする必要がある。有効にすることで、そのエンドユーザーは支払い方法や請求書などの情報を閲覧できるようになる。
AWSサービスのコスト削減につなげるには、IT管理者はまず、AWS Cost Explorerでコストの分析を開始するとよい。AWS Cost Explorerは、あらゆるAWSサービスに関するデータを提供する。仮想マシンサービスの「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)やブロックストレージサービスの「Amazon Elastic Block Store」(Amazon EBS)がコスト高騰の原因になっているのであれば、AWS Compute Optimizerが備える、コスト削減につながる設定の提案機能が役立つ。
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