ネットワーク管理システム(NMS:Network Management System)は、ネットワークの各構成要素をネットワークエンジニアが管理できるようにするためのソフトウェア群を指す。(続きはページの末尾にあります)
ネットワーク管理システム(NMS:Network Management System)は、ネットワークの各構成要素をネットワークエンジニアが管理できるようにするためのソフトウェア群を指す。(続きはページの末尾にあります)
Cisco Systemsの最新調査により、企業ネットワークのモダナイゼーションが待ったなしの状況にあることが浮き彫りになった。なぜモダナイゼーションに取り組むべきなのか、レポートの内容を解説する。
ネットワークはあらゆるITシステムの基盤であり、IT担当者は専門分野を問わず、ネットワークの基本的な知識を習得する必要がある。IT担当者が学ぶべきネットワークの基礎知識と、基礎を学べる認定資格とは。
ネットワークの不調は業務の妨げになする。そこで活躍するのが、ネットワークの状態を確かめる基本的なプログラム「Ping」だ。何を調査でき、トラブルシューティングにどう役立つのか。その仕組みと使用例を解説する。
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
ネットワーク管理者はさまざまなコマンドを利用してトラブルの解決を図る。「IPv6」でもこうした基本は変わらない。IPv6ではどのようなコマンドが役に立つのか。
最近のSNSでは、ネットワークエンジニアリングの普及に向けた動きがある。一部のネットワークエンジニアたちが真剣に普及に取り組んでいるからだ。彼らは何を考えているのか。
ネットワークにつながるデバイスを特定するための番号であるMACアドレスを使えば、ネットワークを効率的に運用できる。さまざまなデバイスでMACアドレスを確認するための方法を紹介する。
Cisco Systemsが提供する認定資格として「CCST Networking」がある。どのような人がCCST Networkingを取得すべきなのか。公式ガイドを書いた著者に聞いた。
ネットワークのトポロジー(構成)マップは、ネットワークエンジニアがネットワークの全体像を把握することに役立つ。ネットワークトポロジーマップを作成する際の基本を解説する。
ファイアウォールはネットワークの守りの要だが、設定ミスによって意図しない通信を遮断したり、不正な侵入を通したりするリスクがある。ファイアウォールのテストがなぜ不可欠なのかを解説する。
ネットワークエンジニアはネットワークの全体像を把握するために、ネットワークのトポロジー(構成)マップを作成する。トポロジーには物理または論理の2種類ある。トポロジーの基本を解説する。
ネットワークやセキュリティで重要な役割を果たすファイアウォールだが、設定ミスによって思わぬ事態を引き起こすことがある。ファイアウォールとはどういうものか、その仕組みを基礎から解説する。
企業やネットワーク管理者は、ネットワークを小さく分割する「サブネット」を活用し、処理速度や管理性の向上を図る。サブネットの配置や機器設置時の考慮点を解説する。
ソフトウェア開発だけが「Git」の活躍の場ではない。ネットワーク管理の効率化において、Gitはさまざまなタスクの効率化や共同作業に活用できる可能性を秘めている。どのように役立つのか。
AI技術を組み込んだアプリケーションやサービスが増えている今、その知識を証明するのにうってつけなのが資格の取得だ。初心者が取得すべき認定資格を紹介する。
ネットワークエンジニアは、AI(人工知能)技術を利用する際にネットワーク以外の知識が必要になる場合がある。他のIT領域に踏み込む前に学ぶべき基礎知識を確認しよう。
AI技術は新たなサービスを創出したり、既存業務を効率化したりする恩恵をもたらしている。一方でAI技術に仕事を奪われている職種もある。ネットワークエンジニアにとっては、AI技術はどのような存在か。
「Windows」端末でしか利用できないアプリケーションを、「iPhone」や「Android」スマートフォンで利用したい――。こうした“夢”をかなえる方法があるという。どのような方法なのか。
企業がネットワークエンジニアを採用する時は、どのようなスキルを有する人材を求めているのか。特に需要の高いスキルを解説する。
企業が求める人材と、エンジニアが持つスキルの差はなぜ埋まらないのか。背景には、エンジニアや技術に関する特有の事情がある。
NMSは有線、無線を問わず、スイッチやルーターといったネットワーク機器の構成や監視、更新、トラブルシューティングを実行する。ネットワーク機器から収集したデータを表示し、必要に応じてネットワークエンジニアが設定を変更できるようにする。
ネットワークベンダーは、自社製ネットワーク機器のデータを他のシステムから利用可能にするために、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)やネットワークプロトコルの「NetFlow」を利用する。NetFlowを開発したのは、ネットワークベンダーのCisco Systemsだ。NetFlowを実装したルーターは、データの転送量やデータの送信先のIPアドレス、送信元のポート番号などのデータをNMSに送信できる。
NMSを使うと、ネットワークエンジニアは以下の管理作業を効率化できる。
ネットワーク機器から、挙動に関わるデータを収集する。ネットワークエンジニアはこれらのデータを基に、ネットワーク機器が正しく動作しているかどうかを判断できる。
特定のネットワーク機器と通信するデバイスを検出する。ネットワーク機器自体がそのデバイスを認識しているかどうかや、各デバイスが正しく設定されているかどうかを確認できる。
帯域幅(回線容量)の使用率やパケット損失、遅延、可用性、稼働時間といった、稼働状況を示すデータを追跡する。
ネットワーク機器に障害が発生したときや、発生する前にアラートを発する。
NMSソフトウェアはAPIやNetFlowを通して、さまざまなネットワーク機器を管理できる。初期のNMSソフトウェアは、管理対象を同じベンダーが製造したネットワーク機器に制限することが珍しくなかった。ネットワークが複数ベンダーのネットワーク機器を組み合わせた仕組みに変化するにつれて、こうした制限はほとんどなくなった。
ユーザー企業はNMSソフトウェアをオンプレミスの専用サーバにインストールして利用することも、NMSのクラウドサービスを利用することもできる。オンプレミスであれば、ユーザー企業は自社の目的に合わせて、ソフトウェアを制御したり、機能をカスタマイズしたりすることが可能になる。ただしNMSソフトウェアを社内で運用するには、IT部門のスタッフやハードウェアが追加で必要になる可能性がある。NMSソフトウェアやハードウェアが古くなれば、アップグレードや交換の必要も生じる。
NMSのクラウドサービスを利用すれば、初期投資や維持管理のコストを抑えられる。ただしベンダーのデータセンターで障害が発生すると、NMSのクラウドサービスが利用できなくなる。
ネットワーク機器のベンダー各社は、自社製品へのオープン技術の採用を進めている。その結果、ユーザー企業は単一のNMSソフトウェアで、さまざまなベンダーのネットワーク機器を制御したり、複数種類のネットワーク機器に対して同一の管理機能を利用したりできるようになった。