ネットワークトポロジーマップの基本【前編】
いまさら聞けない「ネットワークトポロジー」の“物理と論理”の違い
ネットワークエンジニアはネットワークの全体像を把握するために、ネットワークのトポロジー(構成)マップを作成する。トポロジーには物理または論理の2種類ある。トポロジーの基本を解説する。
ネットワークエンジニアはネットワークの設計や運用を効率化するため、ネットワークトポロジー(構成)マップを作成する。ネットワークトポロジーマップとは、ネットワーク内の各機能を図式化して配置した「物理的」もしくは「論理的」な構成図だ。観光客を案内する地図のように、エンジニアを導く地図の役割を果たす。ネットワークトポロジーマップを基本から解説する。
ネットワークトポロジーの“物理と論理”の違いとは
併せて読みたいお薦め記事
いまさら聞けないネットワーク
ネットワークトポロジーには、ネットワークに接続している機器が物理的にどのように接続しているかを示す「物理トポロジー」と、ネットワークの各構成要素をデータの流れに注目して抽象的に表す「論理トポロジー」がある。前述の通り、ネットワークトポロジーマップは地図に例えることができる。物理トポロジーと論理トポロジーをより深く理解できるようにするために、都市に例えて説明する。
都市は、道路、建物、信号、交差点といった物理的なインフラによって構成される。同様に、ネットワークもさまざまデバイスで物理的に構成される。都市における道路は、ネットワークのケーブル配線に相当する。建物は、PCやサーバといったネットワークにつながったデバイスだ。信号や交差点は、ルーターやスイッチに相当する。
都市には交通が存在する。さまざまな目的地に向かう人や乗り物の流れだ。この交通の流れに相当するものがデータフローであり、プロトコルは交通ルールに相当する。都市の各地区はVLAN(仮想LAN)やサブネット(IPネットワークを分割する技術、もしくは分割後のネットワーク断片)に相当する。
この例では、道路や建物、信号や交差点の物理的配置がネットワークの物理トポロジーに相当する。物理トポロジーマップは、ネットワークの各構成要素と、その物理的な接続を図示したものだ。一方、交通の流れは論理トポロジーに相当する。論理トポロジーマップは、ネットワーク内のデータの移動を図示したものだ。
物理トポロジーと論理トポロジーの主な違いは以下の通りだ。
| 項目 | 物理トポロジー | 論理トポロジー |
|---|---|---|
| 意味 | ネットワーク機器が物理的にどのように接続されているかを示す図 | データがネットワーク内でどのように流れるかを示す |
| 目的 | ネットワークの物理的な構築と管理 | ネットワークの性能向上やトラブルシューティング |
| 記載内容 | ケーブルの種類、機器の配置、物理的な距離など | 通信プロトコル、IPアドレス、ルーティングなど、データ伝送に関する要素 |
後編はネットワークトポロジーを作成する際のポイントを解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社kickflow] 2社の事例に学ぶワークフロー改革:属人化解消や年数万件の申請書類削減のコツ -
製品資料
[NTTPCコミュニケーションズ株式会社] 「回線速度不足」だけが原因ではない? Web会議の遅延を解決する方法とは -
製品資料
[東京エレクトロン デバイス株式会社] 工場の可用性向上に重要な「7つの領域」と対策 OTセキュリティ強化の基礎知識 -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 問い合わせ対応で本来の業務が進まない、総務や情シスの負担をどう減らす? -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 自社データから高精度な回答を生成、簡単に生成AIチャットボットを構築する方法
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ITエンジニア1265人調査 生成AIを使い込むほど「人の確認」が重い理由
-
2
全社標準Copilotに絶望? MS Copilotで問い合わせ6割減できた企業は何が違った
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
5
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
6
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
7
IT予算が10%増えたら何に使う? 著名企業のCIOが明かす「最優先の投資先」
-
8
AI活用か新たな脅威か OpenAI自律エージェントがRubyGemsを急襲
-
9
音声もFAXもメールで確認――ユニファイドメッセージの業務効果
-
10
機械学習について、正しく説明している文章はどれ?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
2
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
-
6
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
7
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
8
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
9
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
10
AI時代に成功するための「ナレッジマネジメント」ベストプラクティス
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー