「マルチクラウド」丸分かり 比較、事例、解説記事を紹介

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、マルチクラウドに関する事例、比較、解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

クラウドサービスの利用方法「マルチクラウド」とは 長所と短所を解説

 マルチクラウドとは、2つ以上のクラウドサービスを利用することを指す。一般的にはAmazon Web Services(AWS)やMicrosoftといった複数ベンダーのIaaS(Infrastructure as a Service)を組み合わせることを表す。複数のSaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)を利用することを意味する場合もある。(続きはページの末尾にあります)

マルチクラウド関連の比較

セキュリティ運用を“シンプル”に Check Pointが「3つの新製品」を提供

サイバー攻撃が激しさを増し、企業の運用も複雑化する中で、セキュリティ製品のベンダーを統一する動きが起きている。そこで、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは製品ラインアップを拡充した。

(2023/4/26)

Microsoft Defender for CloudがAWSとGCPをサポートする合理的な理由

「Microsoft Defender for Cloud」は、Microsoftのクラウドセキュリティ体制管理および脅威保護ツールだ。同ツールはAzureだけでなくAWSとGCPをサポートする。Microsoftの真意とは?

(2022/4/25)

いまさら聞けない「VMware Cloud on AWS」とは? 「Oracle Cloud VMware Solution」との違いは

AWSやOracleはIaaSでVMware製品を実行するためのサービスを提供している。こうしたサービスの代表格であるAWSの「VMware Cloud on AWS」の特徴と、Oracleの競合サービスとの違いを説明する。

(2022/3/28)

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マルチクラウド関連の事例

クラウドしか使わない「クラウド100%企業」が得た“納得のメリット”とは

インフラを全てクラウドサービスに移行する企業は多くないが、それを実行している企業はある。クラウドサービスを優先的に採用するクラウドファーストを採用し、全てをクラウドサービスに移行するメリットとは。

(2025/2/24)

製薬会社GSKが作った「マルチクラウドネットワーク」 その“新しさ”の正体

これからのネットワークはセキュリティと統合する必要がある、という見方がある。製薬会社GSKの事例を基に、新しいネットワーク像のヒントを探る。

(2023/12/27)

ゲーム開発にAWSもGCPも使うシグナルトークが「コンテナ」に熱く期待する理由

「AWS」「GCP」などのクラウドサービスを利用するシグナルトークが、インフラ技術として次に期待するのが「コンテナ」だ。コンテナをどう生かそうとしているのか。

(2023/12/19)

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マルチクラウド関連の製品解説

P R賢く進めるインフラ管理 “マルチクラウド時代”に適する「IaC」ツールとは

DX推進に伴いクラウドサービスの利用が拡大する中で、運用管理の複雑化や属人化といった問題の解決が急務だ。クラウドインフラの運用効率化を支援する「IaC」ツールを紹介する。

(2024/3/22)

P Rハイブリッドクラウドの3大課題を解消、データ主権/ソブリンクラウドとは何か

ハイブリッドクラウド移行に向けては、管理運用の手間、コスト、高機密性のデータの管理という3つが懸念点となりやすい。そこで注目されるのが「データ主権」と「ソブリンクラウド」というキーワードだ。その理由と実現方法とは?

(2023/10/31)

P R東邦ガスは「マルチクラウドに適したネットワーク」をどう構築したのか

マルチクラウド戦略を進めるには、複数のクラウドサービスと連携しやすいネットワークインフラが必要だ。東邦ガスがネットワークを更改した事例から、マルチクラウドに適したネットワークの構築方法を考える。

(2023/7/31)

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マルチクラウド関連の技術解説

「マルチクラウド」では絶対押さえておきたい“コスト削減”の超基本

利用するクラウドサービスを増やすほど、コストの管理は困難になりIT部門の負荷は重くなる。どうすればいいのか。

(2024/4/25)

“勝手マルチクラウド”がテレワークで広がる? そのリスクと軽減策は

マルチクラウドは、用途に合わせたクラウドサービスの使い分けを可能にするメリットがある。一方で管理が行き届かない場合にはリスクも生む。取り得る対策は。

(2022/11/29)

クラウド選びで「ベンダーロックイン」が問題にならない“これだけの根拠”

クラウドサービスを選ぶとき、ユーザー企業はベンダーロックインを気にしなくなりつつあると同時に、クラウドベンダーもベンダーロックインの不安を解消するために工夫をしている。

(2020/9/24)

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マルチクラウド関連の運用&Tips

シンガポール政府が「マルチクラウドは複雑」と認識しつつもそれをやめない理由

シンガポール政府はクラウドサービスの利点を引き出すために、開発においてどのような方針を採用しているのか。同国政府が考えるクラウドサービスの利点と注意点とは。

(2023/6/7)

ずさんな「マルチクラウド管理」が生む“無駄コスト”の正体と、その解消法

用途に合わせて利用するクラウドサービスを変えるなど、「マルチクラウド」を取り入れる企業がある。ただし使い方によっては利便性が高まる一方で、逆効果を生むこともある。企業が陥りがちなわなとは。

(2022/1/14)

テレワークで広がる「シャドーITからの“勝手マルチクラウド”」とは? 対策は

複数のクラウドサービスを利用するマルチクラウドには、綿密な管理が不可欠だ。しかしシャドーITによって、IT部門の知らない間にマルチクラウドが生まれることがある。どう対処すべきか。

(2021/12/6)

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企業がマルチクラウドを採用する理由

 マルチクラウドを採用する主なきっかけには、冗長性の確保やベンダーロックインへの懸念が挙げられる。価格競争力の高いクラウドサービスや、クラウドサービス独自の機能への需要なども理由となる。

 ユーザー企業がデータを特定の地域に配置しなければならない場合にも、マルチクラウドが役立つ。データの配置先を複数のIaaSの、複数のデータセンターから選べるようになるためだ。データ配置先の選択肢を広げることは、データをできる限りエンドユーザーに近い場所に配置することを可能にする。適切なデータ配置先を選択すれば、アプリケーションのデータ通信の遅延を最小限に抑えることができる。

マルチクラウドコンピューティングの一般的用途

 マルチクラウドにより、ユーザー企業はさまざまなベンダーの、さまざまなクラウドサービスを選択して利用できるようになる。アプリケーションによって適しているIaaSが異なる場合は、この利点が特に役立つ。

 例えば、あるIaaSは「対象のデータ量は少ないものの、単位時間に大量に発生する処理」を高速に実行できる一方で、別のIaaSは「対象のデータ量は多いものの、単位時間にわずかしか発生しない処理」を高速に実行できる場合がある。ビッグデータ分析ツールや機械学習などのサービスを、競合他社よりも幅広くそろえることを売りにするクラウドベンダーも存在する。

マルチクラウド戦略の長所と短所

 マルチクラウドには幾つかの長所がある。例えば

  • ベンダーロックインを回避しやすくなること
  • 自社の事業や利用する技術に合わせて最適なクラウドサービスを見つけやすくなること
  • 冗長性を向上させやすくなること

などが挙げられる。

 短所もある。例えば大抵のクラウドベンダーはボリュームディスカウントを提供しており、ユーザー企業は特定のクラウドサービスのライセンスを多く購入するほど、ライセンス単価が下がる。1社のクラウドサービスを集中的に利用しないと、ボリュームディスカウントを最大限に受けるのは難しくなる。

 ITスタッフは、複数種類のクラウドサービスやクラウドベンダーに関する専門知識が必要になる。マルチクラウドはデータがクラウドサービス間を移動するため、アプリケーションの管理方法が複雑になる場合がある。