導入事例:「マルチクラウド」活用法をユーザーに聞く

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、マルチクラウドに関する事例の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

クラウドサービスの利用方法「マルチクラウド」とは 長所と短所を解説

 マルチクラウドとは、2つ以上のクラウドサービスを利用することを指す。一般的にはAmazon Web Services(AWS)やMicrosoftといった複数ベンダーのIaaS(Infrastructure as a Service)を組み合わせることを表す。複数のSaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)を利用することを意味する場合もある。(続きはページの末尾にあります)

マルチクラウド関連の事例

クラウドしか使わない「クラウド100%企業」が得た“納得のメリット”とは

インフラを全てクラウドサービスに移行する企業は多くないが、それを実行している企業はある。クラウドサービスを優先的に採用するクラウドファーストを採用し、全てをクラウドサービスに移行するメリットとは。

(2025/2/24)

製薬会社GSKが作った「マルチクラウドネットワーク」 その“新しさ”の正体

これからのネットワークはセキュリティと統合する必要がある、という見方がある。製薬会社GSKの事例を基に、新しいネットワーク像のヒントを探る。

(2023/12/27)

ゲーム開発にAWSもGCPも使うシグナルトークが「コンテナ」に熱く期待する理由

「AWS」「GCP」などのクラウドサービスを利用するシグナルトークが、インフラ技術として次に期待するのが「コンテナ」だ。コンテナをどう生かそうとしているのか。

(2023/12/19)

ゲーム会社がAWSじゃなくGCP「Compute Engine」を“激推し”の訳

ゲームやヘルスケア事業を手掛けるシグナルトークは「AWS」「GCP」といった複数のクラウドサービスを利用している。同社がマルチクラウドで開発を進める理由と、利用して分かったAWSとGCPの違いとは。

(2023/12/14)

ゲーム会社が明かす コスト削減じゃない「クラウド」の意外な効果とは?

シグナルトークはゲームやヘルスケアサービスの開発に「AWS」「GCP」などのクラウドサービスを利用している。同社が実際に活用する中で実感した、クラウドサービスの“意外なメリット”とは何なのか。

(2023/12/13)

クラウドとVPSは何が違う? AWS、GCPを併用するゲーム会社が両者を比較

自社サービスのインフラとして、クラウドサービスとVPSサービスを併用するシグナルトーク。クラウドサービス導入のきっかけとは何なのか。クラウドサービスとVPSサービスの利用を通じて実感した、両者の違いとは。

(2023/11/24)

Maru-Janのシグナルトークが事業拡大に生かす「AWS」「GCP」サービスはこれだ

シグナルトークは自社サービスの開発のために、従来のオンプレミスインフラに加えて「AWS」「GCP」といったクラウドサービスの活用を進めている。同社はゲームの開発にクラウドサービスをどう役立てているのか。

(2023/11/22)

なぜマルチクラウドなのか? 金融機関が語る“ロックイン回避”よりも深い理由

複数のクラウドサービスを組み合わせた「マルチクラウド」を採用する、金融機関JPMorgan Chase。なぜマルチクラウドなのか。その理由を同社CTOに聞く。

(2023/1/10)

金融機関が明かす「クラウドでコストを減らせない企業」の特徴はこれだ

クラウドサービスの導入が、期待した効果を生まないことがある。そうした課題に直面する企業には“ある傾向”があると、金融機関Credit SuisseのCTOは主張する。それは何なのか。

(2022/12/29)

ヒースロー空港が「Oracle Cloud」と「Azure」を併用 どう使い分けているのか

英国のヒースロー空港は「Oracle Cloud Applications」「Microsoft Azure」という複数のクラウドサービスを併用している。どのようなサービスを、どのような目的で利用しているのか。元CIOに話を聞いた。

(2022/4/4)

“業務フルクラウド化”の東京工科大学が学生システムをオンプレミスに残した訳

東京工科大学は、学生が利用するシステム群をハイブリッドクラウドで運用し、学内データセンターの保守を学生が担当している。その理由とは。

(2020/4/20)

東京工科大学が「Azure」活用のフルクラウド化でかなえた“ゼロ情シス”とは?

東京工科大学は2015年にオンプレミスのサーバを撤廃し、「Microsoft Azure」や各種SaaSを利用してほぼ全ての業務システムをクラウド化した。クラウド移行で得た成果とは。

(2020/4/9)

それでもマルチクラウドを夢見る管理者のための処方箋

マルチクラウドは幻想にすぎない。プロバイダーのうたい文句通りにはいかない。それでもマルチクラウドが必要なのであれば、次善策を検討しよう。

(2018/2/5)

「クラウド間の容易なシステム移行」は幻想にすぎない

クラウドプロバイダーは、クラウド間でシステム(ワークロード)を容易に移行できるという。だが、現実にはそう甘くない。

(2018/1/23)

企業がマルチクラウドを採用する理由

 マルチクラウドを採用する主なきっかけには、冗長性の確保やベンダーロックインへの懸念が挙げられる。価格競争力の高いクラウドサービスや、クラウドサービス独自の機能への需要なども理由となる。

 ユーザー企業がデータを特定の地域に配置しなければならない場合にも、マルチクラウドが役立つ。データの配置先を複数のIaaSの、複数のデータセンターから選べるようになるためだ。データ配置先の選択肢を広げることは、データをできる限りエンドユーザーに近い場所に配置することを可能にする。適切なデータ配置先を選択すれば、アプリケーションのデータ通信の遅延を最小限に抑えることができる。

マルチクラウドコンピューティングの一般的用途

 マルチクラウドにより、ユーザー企業はさまざまなベンダーの、さまざまなクラウドサービスを選択して利用できるようになる。アプリケーションによって適しているIaaSが異なる場合は、この利点が特に役立つ。

 例えば、あるIaaSは「対象のデータ量は少ないものの、単位時間に大量に発生する処理」を高速に実行できる一方で、別のIaaSは「対象のデータ量は多いものの、単位時間にわずかしか発生しない処理」を高速に実行できる場合がある。ビッグデータ分析ツールや機械学習などのサービスを、競合他社よりも幅広くそろえることを売りにするクラウドベンダーも存在する。

マルチクラウド戦略の長所と短所

 マルチクラウドには幾つかの長所がある。例えば

  • ベンダーロックインを回避しやすくなること
  • 自社の事業や利用する技術に合わせて最適なクラウドサービスを見つけやすくなること
  • 冗長性を向上させやすくなること

などが挙げられる。

 短所もある。例えば大抵のクラウドベンダーはボリュームディスカウントを提供しており、ユーザー企業は特定のクラウドサービスのライセンスを多く購入するほど、ライセンス単価が下がる。1社のクラウドサービスを集中的に利用しないと、ボリュームディスカウントを最大限に受けるのは難しくなる。

 ITスタッフは、複数種類のクラウドサービスやクラウドベンダーに関する専門知識が必要になる。マルチクラウドはデータがクラウドサービス間を移動するため、アプリケーションの管理方法が複雑になる場合がある。