社員100人以下の中小企業向けに、ウイルス/スパウェア対策とシステム復旧の機能をまとめたクライアント用スイート製品をリリース。他社製品からの乗り換え施策も実施する。
シマンテックは8月4日、中小企業向けの統合エンドポイントセキュリティ対策ソフト「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition」(以下、EPSB)など3製品を発表した。社員数100人以下の、IT要員のいない小規模ユーザーが運用しやすいようにインタフェースの簡素化やシステム負荷の軽量化を図っている。ライセンス価格は25〜49ユーザーの場合4100円(税別)。同月6日より出荷開始する。
EPSBは、企業のクライアント端末に対してウイルス/スパイウェア対策、クライアントファイアウォールといったセキュリティ機能を統合的に提供する。OSなど未知の脆弱性を狙う攻撃を防ぐ新開発のIPS(不正侵入防止システム)機能を搭載し、Webを媒介とする脅威にも対応する。専任のIT管理者を持たない企業でも導入しやすくするため、「機能を絞ることでインタフェース上ユーザーの迷うような設定項目を極力減らした」(代表取締役社長の加賀山 進氏)という。また、OSの起動時やデスクトップアプリケーションによる作業時にPCの処理負担を減らす仕組みを取り入れた。
EPSBの基本ライセンス価格(年間保守料込み)は、新規導入時は5〜24ユーザーが5100円、25〜49ユーザーが4100円、50〜99ユーザーが4000円(いずれも税別)。2年目以降の契約更新料は1年ごとに2600〜3300円(税別)掛かる。同社はさらに、個人用を含む他社製セキュリティ対策ソフトからの乗り換え施策を実施。EPSBへ乗り換える場合、25〜49ユーザーで2700円(税別)のキャンペーン価格となる。
併せて同社は、EPSBにデータバックアップ/リカバリ機能を追加したスイート製品「Symantec Protection Suite Small Business Edition」も発売する。価格は1万2500〜1万3800円で、セキュリティ対策とシステムリカバリのソフトを別個に購入するよりも「最大で2割安くなる」(シマンテック)としている。本製品も他社製品から乗り換える場合、6200〜6900円へとディスカウントが行われる。
シマンテックではこのほか、NAC(ネットワークアクセス制御)を含むエンドポイントセキュリティ、メッセージングセキュリティ、システムリカバリの各機能を包括した大企業向けスイート「Symantec Protection Suite Enterprise Edition」を同じく6日よりリリースする。
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