ネットアップが中堅・中小企業向け製品群のエントリーモデルを提供開始。管理ツールやデータ保護ソフトウェアなどを標準搭載している。
ネットアップは11月9日、SMB(中堅・中小企業)向けストレージ製品群「FAS2000」のエントリーモデル新製品「FAS2240」の提供開始を発表した。筺体サイズが2Uの「FAS2240-2」と4Uの「FAS2240-4」の2種類が用意されている。
FAS2240はシングルまたはデュアルのコントローラー構成を選択でき、物理メモリは12Gバイト。最大搭載ドライブ数は144、最大データ容量はFAS2240-2が374Tバイト、FAS2240-4が432Tバイト。同社のストレージOSの最新版「Data ONTAP8.1」に対応する。また、重複排除やシンプロビジョニングなどのリソース効率化、スナップショットやレプリケーションといったデータ保護・管理機能を提供するソフトウェアが標準搭載されている。さらに今回からストレージ管理ツール「NetApp OnCommand System Manager2.0」(以下、System Manager)も標準で提供する。
米ネットアップのプラットフォーム&ストレージ担当シニアディレクター、ラジ・ダス氏によると「従来製品『FAS2040』と比べて2~3倍処理性能が向上した」という。また、FAS2000シリーズから同社のストレージ最上位機種「FAS6280」まで全ての製品ラインアップで同一アーキテクチャを採用しており、FAS2240のコントローラーモジュールを取り外すとハイエンドシステムの外付けの筺体として利用できることなどを挙げ、事業の成長に合わせて柔軟にシステム拡張が可能だと説明した。
System Managerについて、米ネットアップのプロダクトマネジメント担当シニアマネージャー、パラグ・ジョシ氏は「ストレージ専任の管理者がいない企業でも使いやすい操作性とワークフローの自動化を促進させる管理機能を提供する」と説明。System ManagerはData ONTAP7.2.3以降が稼働するネットアップのストレージに対応する。現在は英語版のみだが、2011年11月末に日本語評価版をネットアップのコミュニティーサイトから無償でダウンロード可能にする予定だ。
ネットアップの技術本部 本部長、近藤正孝氏は日本国内の外付けディスクストレージ市場におけるローエンドストレージの売上比率は2011年の33.1%から2015年には44.5%まで上がるというIDC Japanの市場予測を紹介しながら、「FAS2240を需要の伸びがあるエントリーレベルの主力製品として位置付けている」と説明し、同市場に注力する営業部門の強化を図るとともに、販売パートナーとの連携や仮想化ソフトウェアベンダーとの共同検証などを実施すると語った。
FAS2240の参考価格は179万円から(4Uシングルコントローバー構成の場合)。同社は従来製品FAS2040も価格改定を実施して販売を継続する予定。
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