FlashやAcrobatの使用禁止はマルウェア感染防止に効くのか?メモリ保護機能の利用や不要機能の無効化で十分との声も

マルウェア感染の主要因はFlashやAcrobatといった定番アプリの脆弱性の悪用だ。こうした“危険な”アプリの使用禁止は、マルウェア感染防止に効果を発揮するのだろうか。

2012年03月06日 09時00分 公開
[Eric B. Parizo,TechTarget]

 新年に立てた誓いはもう忘れてしまった人が大半かもしれないが、セキュリティ関連で良い誓いを立てたいと思っているのなら、こんなアイデアはどうだろう。「攻撃者に好まれるサードパーティーアプリケーションを禁止し、組織の頭痛の種をいくらか取り除く」

 米Microsoftは長年浴びてきた集中砲火を経て、クライアントコンピューティングプラットフォーム、特にWindows 7のセキュリティを着実に向上させた。攻撃者にとって、同OSを攻撃するのはWindows XPと比べてはるかに難しくなっている。そこで標的をシフトして、サードパーティー製品を含む人気アプリケーション、すなわちJava Runtime Environment(JRE)やAdobe Flash、Adobe Acrobat/Reader、Internet Explorer、Apple QuickTimeの5種類を狙った攻撃に力を入れるようになった。

 脆弱性を悪用した攻撃と、それを仕掛ける悪い連中は決してなくならない。では危険なアプリを禁止してはどうだろう。もし攻撃がやまず、適切な低コストの代替策でユーザーが満足できるなら、このアプローチは検討に値するのではないだろうか。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...