【製品動向】機密ファイル流出を事故にしない「ファイル暗号化」暗号化+操作制限の「企業向けDRM」が充実

機密情報が凝縮されたファイルは、サイバー攻撃者の格好の標的だ。仮にファイルが攻撃者の手に渡っても、中身の機密情報の漏えいは防ぐ「ファイル暗号化」の製品動向をまとめた。

2012年08月08日 08時00分 公開
[鳥越武史,TechTargetジャパン]

 標的型攻撃などのサイバー攻撃者が狙うのは、企業内に存在する機密情報だ。企業データは、データベースやメール、ファイルなどさまざまな形で存在する。中でも、攻撃者に狙われやすいのはファイルだと、ガートナー ジャパンのセキュリティ担当リサーチディレクターである石橋正彦氏は指摘する。「攻撃者にとって、重要なデータがコンパクトにまとまったファイルこそが重要なターゲットとなる」

 重要情報が詰まったファイルを攻撃者からどう守りぬくか。仮にファイルが攻撃者の手に渡ったとしても、その中身が確認できなければ実害を防ぐことができる。そのために有効なのが、クライアントPCやサーバ内のファイルを暗号化する「ファイル暗号化」製品だ。本稿は、サイバー攻撃の多発であらためて注目すべき、ファイル暗号化製品の動向を解説する。

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