複雑化したITシステムのレスポンス監視に効果を発揮するアプリケーションパフォーマンス管理製品。今回は製品選択の基準として、採用技術の違いによる4つの製品タイプを紹介する。
前回「【導入効果】仮想化・クラウド時代のシステム障害対策『アプリケーションパフォーマンス管理製品』」では、APM(Application Performance Management)ツールの導入効果を紹介した。ただ、APMツールは監視手法の違いによって4つのタイプに分けられる。
今回は監視手法の違いとそれぞれのメリット、デメリットを紹介する。以下ではそれぞれを個別に見ていこう。
エンドユーザーの視点でレスポンスを計測するAPMツールの中でも最も一般的な手法。 社内、支社などのクライアントPCに設置した計測用エージェントが、エンドユーザーのふりをして監視対象サイトにアクセスし、ITシステムのレスポンスを計測する。どのページにアクセスするかをあらかじめ定義しておく。例えば「トップページからログインし、検索実行後にログアウトする」といった具合だ。計測は10分に1回、1時間に1回など、定期的に行う。他の3つの手法が、実ユーザーが送受信するパケットを分析するのに対し、唯一、APMツール自らパケットを送信して計測する。
パケットキャプチャー方式は、対象システムにおけるスイッチなどのネットワーク機器にパケット収集用装置を接続。そこを流れる全てのパケットを分析し、レスポンスタイムを計測する方式。特にここ数年で使われるようになった。
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