物理リソースを抽象化してソフトウェアで機能を定義するアプローチが注目されている。中でも、データセンターインフラ向けのアプローチは、クラウドプロバイダーの作業負荷やユーザーのコスト削減などに有効だ。
可用性と拡張性に優れたクラウドサービスをライバル製品よりも安価に、しかもユーザーが自社で配備するよりも低いコストで提供するのは、プロバイダーにとって容易なことではない。
米VMwareによると、ソフトウェア定義型データセンター(SDD:Software-Defined Datacenter)は新しいアーキテクチャ手法であり、これにより「プロバイダーおよびデータセンター運用者は、ハードウェアインフラだけでなく、ネットワークリソースや可用性関連のリソースも統合できる」という。VMwareで「vCloud Suite」を担当する上席クラウド戦略担当者のニーラ・ジャック氏は「データセンターインフラ向けのソフトウェア定義型アプローチは、プロバイダーにとっては柔軟性とコスト削減につながり、ユーザーにとってはより良いサービスを意味する」と説明する。
――サービスプロバイダーの視点から見た場合、従来のデータセンターとSDDの最大の違いはどこにあるのですか?
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