IEが「最も危険なWebブラウザ」と思われている理由ベストなWebブラウザとは?【前編】

脆弱性が度々報告される「Internet Explorer」(IE)は本当に危険なWebブラウザか。セキュリティの研究者は「IEのセキュリティレベルは他のブラウザと同程度か、それ以上だ」と話す。

2014年06月23日 08時00分 公開
[Brandan Blevins,TechTarget]

 2014年に入り、Webブラウザ「Internet Explorer」(IE)のゼロデイ脆弱性が相次いで発覚し、米Microsoftはセキュリティ確保のための迅速な対応を幾度も迫られている。ブラウザ市場の競争がますます激しさを増す中で、こうした事態はIEの全体的なセキュリティに対する新たな疑問も提起している。だが専門家は、「企業は最近の問題だけを理由にIEの排除を急ぐべきではない」と警告する。

 米Hewlett-Packard(HP)のセキュリティ研究機関であるZero-Day Initiative(ZDI)は2014年5月21日、IEのバージョン8にCMarkupオブジェクトの処理に起因するゼロデイ脆弱性が存在するとの情報を公開した。この脆弱性で注目すべきは、ZDIが2013年10月に発見しMicrosoftに通知してから7カ月がたつが、ZDIからの再三の警告にもかかわらずMicrosoftがいまだに修正パッチを用意していないこと、また、同じライブラリに別のゼロデイ脆弱性が存在することが2014年2月に明らかになったことだ。

既にハッキングされたIE 11

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news029.jpg

ブランドリスクの要因は「トランプ大統領」 どうするCMO――2025年のマーケティング予測10選【後編】
2025年はCMOの役割と課題が大きく変化すると予想される。具体的には何が起こるのか。「Ma...

news156.jpg

AIはGoogleの地位を揺るがしているのか? Domoが年次レポートを公開
Domoの年次レポート「Data Never Sleeps」は、インターネット上で1分間ごとに起きている...

news162.jpg

3500ブランドの市場・生活者データでマーケターのアイデア発想を支援 マクロミル「Coreka」でできること
マクロミルが創業25年で培ったリサーチや分析ノウハウを結集し、アイディエーションプラ...