ソニー・ピクチャーズが“サイバー反撃” 議論を呼ぶ「バッドシード」攻撃とは流出映画を偽ファイルで隠蔽

米Sony Pictures Entertainment(SPE)は、映画流出を招いたサイバー攻撃に対して反撃に出たとの見方がある。法律面や倫理面で疑問を投げ掛けているその反撃手法とは。

2015年01月06日 08時00分 公開
[Sharon Shea,TechTarget]

 2014年11月末に起きた米Sony Pictures Entertainment(SPE)への破壊的なサイバー攻撃をめぐるニュースが連日報じられている。SPEも手をこまねいているわけではない。同社は攻撃者から受けた被害に対抗するために“ハックバック”(逆ハック)することを決めたが、その手法は法律面および倫理面で疑問を提起するものだ。

 IT系メディアサイトのRe/codeによると、SPEは流出した自社の映画をホスティングしているWebサイトに対抗するために「Amazon Web Services」を利用しているという。Re/codeは、SPEの対抗手段を分散型サービス妨害(DDoS)攻撃だと呼んでいる。だがSPEの戦術に関するRe/codeの記事の説明から判断すると、SPEはDDoSではなく、流出データを判別しにくくする「バッドシード」と呼ばれる手法を用いているようだ。

「バッドシード」とは何か

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

次世代生成AIで優位に立つのはMeta? Google? それともマスク氏のあの会社?
生成AI時代において、データは新たな金と言える。より人間らしい反応ができるようになる...

news183.jpg

GoogleからTikTokへ 「検索」の主役が交代する日(無料eBook)
若年層はGoogle検索ではなくTikTokやInstagramを使って商品を探す傾向が強まっているとい...

news160.jpg

B2B企業の市場開拓で検討すべきプロセスを定義 デジタルマーケティング研究機構がモデル公開
日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構は、B2B企業が新製品やサービ...