市場は変わるがニーズは普遍的
自分にあったセキュリティ分析ツールはどれ? チェックしたい8製品(1/3 ページ)
セキュリティ分析ツールを使うことで、クライアントPCやモバイルデバイス、サーバなど多くのデバイスのセキュリティ状況が分かる。本稿では、セキュリティ分析ツールを選ぶためのポイントを紹介する。
セキュリティ分析ツールは、各種セキュリティインシデントのデータを収集、フィルタ、統合、リンクする。その目的は、企業のインフラのセキュリティをより包括的に把握することだ。クライアントPCやモバイルデバイス、サーバ、ルーターなど多数のデバイスを抱えている企業なら、セキュリティ分析は間違いなく役に立つだろう。
セキュリティ分析市場は急速な変化を遂げている。ベンダーは合併し、新機能は追加され、かつてオンプレミスにのみ導入されていたツールはクラウドサービスとして提供されるようになっている。また、このように急速な変化にもかかわらず、企業の求める機能は、かなり普遍的である。具体的には、ログの分析、イベントの相互関係の把握、アラートの生成などだ。本稿では、主要なセキュリティ分析ツールを幾つか紹介し、ニーズに合った製品を選ぶためのアドバイスを提供したい。
全ての要件を網羅した単一のセキュリティ分析のユースケースなどというものは存在しないが、一般的な要件のパターンは次の通りだ。
- 余分な負担を最小限に抑えた基本的なセキュリティ分析
- 大企業のユースケース
- 高度で執拗(しつよう)な持続的標的型攻撃「APT」(Advanced Persistent Threat)への特化
- PCの操作ログを記録し保管する「デジタルフォレンジック」への特化
- セキュリティツールとサービスのセット
この一覧から、
- 導入モデル
- モジュール方式
- 分析の範囲と深度
- デジタルフォレンジック
- 監視機能
- リポート
- 視覚化
など重要なセキュリティ分析機能が多岐にわたって必要とされていることは明らかだ。本稿では、下記について解説する。
- 米Blue Coat Systemsの「Blue Coat Security Analytics Platform」
- 米Lancopeの「StealthWatch System」
- 米Juniper Networksの「JSA Series Secure Analytics」
- 米EMCの「RSA Security Analytics」
- 米FireEyeの「Threat Analytics Platform」
- 米Arbor Networksの「Pravail Security Analytics」
- 米Click Securityの「Click Commander」
- 米Sumo Logicのクラウドサービス
余分な負担を最小限に抑えた基本的なセキュリティ分析
中小企業は、攻撃者にとって魅力的な標的となることが多い。中小企業は大企業ほど重要なデータを保持しているわけではないが、攻撃の成功を妨げる障害がほとんどない。クレジットカード業界のデータセキュリティ基準(PCI DSS)や医療保険の相互運用性と説明責任に関する法令(HIPAA)などの業界規制の対象となる企業は、個人が特定される情報とHIPAAの場合、医療情報を保護するためのセキュリティコンロトールが必要だ。セキュリティ分析ツールは、データ侵害などの攻撃リスクの軽減に役立つが、中小企業が抱える制限事項を満たすためには幾つかの基準をクリアしている必要がある。
例えば、導入モデルは管理の余分な負担を最小限に抑えるものでなくてはならない。通常、アプライアンスやクラウドサービスはこの基準を満たしているが、仮想マシンも実装の余分な負担が少ない。
Sumo Logicのクラウドサービスは、中小企業をターゲットにしたサービスの好例だ。同社のログ分析サービスは、アプリケーション、サーバ、ネットワークリソースを監視する中央管理ダッシュボードを提供している。クラウドサービスなので、インストールと保守が必要なハードウェアやソフトウェアがない。また、定義済みのリポートが組み込まれているので、PCI DSSやHIPAA、FISMA(連邦情報セキュリティマネジメント法)、SOX法(サーベンス・オクスリー法)、ISO(国際標準化機構)などのためにコンプライアンスリポートを作成する必要がある企業には便利だろう。また、インシデントの検出には機械学習アルゴリズムが使用されるので、手動でルールを作成する必要がない。さらに、管理ダッシュボードでは、多次元の重要業績評価指標(KPI)が追跡される。
セキュリティ分析ソフトウェアをオンプレミスで運用したい中小企業には、Blue Coat SystemsのBlue Coat Security Analytics Platformがお勧めだ。仮想マシンと構成済みアプライアンスの2つの形式から選ぶことができる。モジュール型の構造が採用されているため、モジュールとして提供される「ブレード」というコンポーネントを選択することが可能だ。
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